ほぼ足りてまだ欲 その先

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スーツケース

 日本でスーツケースというと普通標準的にいうとかつてはACEが日本の総代理店をやっていたサムソナイトだった。もう、誰も彼もがサムソナイトを持っていた。冗談にヒースロー空港のバゲッジ・ハンドリングをしている奴の中にはサムソナイトの合い鍵を束にして持っている奴がいて、日本人のスーツケースを狙っているといわれていたくらいだ。如何にも壊れにくそうだった。
 生まれて初めて外国に飛行機で行ったときに一体自分はどんなスーツケースで出かけていったのか、全く記憶がない。仕事で出るようになったときに、買うのがもったいないと(どうせそんなことはしょっちゅうはないんだろうと)連れ合いの実家にあった、サムソナイトだけれど、破廉恥にもオレンジ色のものを持って行った。目立ってすぐにわかるという理由で買ったんだと云っていた。そのうち、それをどこに行くにも持って行っていた。当時は今のようにキャスターなんてもちろんついていない。よいしょと運ぶ。だから空港の中では当然のごとくにトロリーを使った。外国では有料なんてところもある。それもほぼ10年くらい前まではそうだったんじゃないだろうか。今は空港構内でもトロリーを使う人はほとんど見ない。その後はタータンチェックのファブリックケースを使っていたこともあった。
 外国に赴任するときにはとんでもなく大きなスーツケースで行った。私のこれまでに持ったスーツケースで最初にキャスターがついたのはこれだった。今見てもとてもきれいなんだけれど、旅行に行くには大きすぎる。
 その赴任先で出張用に買ったのはファブリック仕様でキャスターがついたものだった。これがこれまでのものの中でも一番使いやすい。ところがもう10年は経つ。先日の旅行でずっとバスのストレージに入れておいたら、なんと暑さでやられたのか小さい方のキャスターが劣化してガタガタになった。旅行者保険で修理に出した。これくらいを直してくれる人はいるんじゃないだろうか。
 ダメだったとしたら次は何を買えるんだろう。ほとんどの人が持っている堅いシェルで取っ手が伸びてガラガラ引きずる奴だろうか。あんまり格好良くないよね、あれ。
 この歳になるとソフトシェルで担ぐ奴は無理だろうしなぁ。渋い奴がいいなぁ。