ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

どうなっているんだろう

 昨日のことだ。とても久しぶりに目白通りを走ってきた。回りはどんどんビルになってきていてどんどんマンションになっているからこの沿線も相当に人口が増えているのではないだろうか。中村橋の角にもするすると建設中のマンションが伸びている。西落合一丁目で左折してそのまま目白通りを目白の駅前にさしかかると目白の駅はとてもきれいになっている。きれいというより、妙にモダァ〜ンになったと言えばよいのだろうか。ただただノスタルジィーの中に生きている年寄りの戯言をいわせていただければ、あまりにもモダンで目白の駅らしくない。ま、この辺に新しくお住まいになる、現代の成功者の皆さんにとってはそうあるべきなんだろうけれど、池袋のような巨大モンスター駅の隣にはひっそりとした駅があっても良いんじゃないのという感じだったりする。
 昔の原宿の駅、昔の目白の駅、昔の代々木の駅なんてのはじつになんとも雨の日曜日の朝九時くらいの雰囲気がよく似合う。そういえば駅舎が昔のまんまで残っているのは山手線では鶯谷くらいのものだろうか。尤もあそこは手をつける人がいなくて残ったというか、手をつけてもあの雰囲気じゃしょうがないと諦められているのか、おかげでそのまんま残っている。それでも一丁前にマクドナルドもド・トールもある。あの店並みではおしゃれなデザイナーズ・マンションが建つ心配もない。
 話は曲がっていっちゃったけれど、目白駅のその先を走っているうちに、そうだ、昔この辺に洒落た(といわれていた)パーラーというか、コーフィー・ショップというか、そんな店があったなぁと思いを巡らしていたらその名前を想い出した。そうだ「水野」といったなぁ。VAN JACが全面サポートしていたMEN'S CLUBという雑誌があったけれど(今のそれはもう完璧に別の雑誌なんで連続しているのだとは私は認識していない。今時「アイビィー」なんてもういわねぇよ)、そこで見たのだと思う。つまり当時、それほど業界ではおしゃれだとされていた店だったんだろうと思う。とある女子大の卒業謝恩会が椿山荘であって、そこになぜかバンドとして呼ばれていった。つまりお仕事だったのだ。で、その後みんなでその日のギャラを握りしめてその店でお茶をした記憶がある。生意気なガキだったわけだ。今だったら鼻持ちならないっちゃありゃしない。しかし、ギャラはすぐに使い果たしてしまってまた月賦支払いのためにアルバイトに専念していた。あの店はどこに・・と思って調べたらまだまだ健在だそうだ。私は不忍通りを左折してしまったけれど、あれをまっすぐ行ったすぐの左側にあるそうだ。もちろん写真を見ると全く建物も変わってしまっているようだから実際にいってみても何の感慨もないだろう。ただのノスタルジーである。