これまた旧聞に属するのだけれど、テレビのニュースでこの件に触れていて知った。
「亜鉛メッキ鋼板の販売で価格カルテルを結んでいた疑いで東京地検特捜部が独占禁止法違反容疑で、鋼板大手の担当幹部らの事情聴取。その対象は日新製鋼、日鉄住金鋼板、JFE鋼板、淀川製鋼所。JFE鋼板は、平成18年1月施行の改正独禁法で新設されたリーニエンシー(自首減免)制度にもとづき、最初に「自首」をしたものと認定され、刑事訴追は見送られるとみられる。(産経ニュース2008.11.3 01:43)
これまでにもこの種の事件、あるいは談合などで告発奨励によっていい出しっぺが司法取引のような特典をえるという話を読んできた。これは本当にそうしたことになっているのだろうか。かつての業界横並び船団方式によって何十年も連なっているという文化の元に成り立っていたのが本当にこうした方式で機能しているのかと思うととても不思議な気がしてならない。この業界でいえば有無をいわせず牛耳ってきた日鐵をさしおいて川鉄+NKK=JFEが良くこんなことができたものだと、もしこれに何の裏もないのだとしたら、とても不思議なくらいだ。こうした裏が明らかになってくると今度は日鐵が他のことで仕返しに立ち上がったりしないのだろうか。ほとぼりが冷めた頃に、何かが起きたりするのだろうか。ものすごく興味深い。