ほぼ足りてまだ欲 その先

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かんぽの宿

 衆議院予算委員会で話の出ていた「かんぽの宿」の一件とはどんなことなのかと思った。

 2008年4月には、約3200人の雇用と全国70施設の維持などを条件に参加表明を募り、27社が参加。2度の競争入札を経て、12月にオリックス不動産と約109億円で契約を交わした。
 かんぽの宿は年間40億円の赤字事業だ。2007年度の宿泊者数は208万人。平均稼働率は約70%と高いが、もともと収益事業ではないため、客室単価が安く、赤字体質から抜け出せなかった。
かんぽの宿事業の実質的な資産価値は、負債を差し引くと93億円。オリックス側の提示額はこれを16億円上回り、応札企業で最高値だった。(asahi.com 2009年1月10日2時42分)

 確か数年前から週刊誌などで「かんぽの宿」は安くて長期間滞在だってできると語られていたことを想い出すが、稼働率70%ははなはだ高い。民間施設から見たら羨望の的だ。それもこれも利用料金が安いから故であって、なるほど負債を簡保で補填していたんだろうか。なにしろ簡保に加入していなかったから全く関心がなかった。民営化されて「民営化に伴い簡易保険の加入の有無に関らず、どなたでもご利用いただけるようになりました」ということだったとは知らなかった。
 本来的には郵政が民営化された時点でホテル経営部門を造ってこれら70施設の切り替えをするべきだったのかも知れない。今回の売却によってこれまでの負債はどうなるのだろうか。
 かんぽの宿のウェブサイトを見ると宿の名称も利用方法も利用料金もこれまで通りのままで所有者がオリックスに変わるだけだと読める。とするとオリックスのメリットというのはなんだろうか。