ほぼ足りてまだ欲 その先

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なんだ、全国民の負担か

 千葉県の恥知らず、勢いだけで「無所属」も詐称なら、剣道二段まで詐称だという知事がこれだけは実現しないといよいよ最後という東京湾アクアラインの800円が実現するらしいけれど、その財源が地方交付金と今年度補正予算案で計上されている「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」なんだそうで、いやいや、一体全体どこから金が補填されるのかと思ったら国税から補填されるというわけだから、あの東京湾横断道を一生かかっても決して使いやしない人も負担していることになろうか。とんだお笑いである。
 私のように車も持っていない人間にとっては全国高速道路千円も全く関係ないし、東京湾アクアライン800円も全く関係ない。まぁ、どちらかといったら流通業界にとってプラスになれば何らかの商品の価格に反映される程度か。
 そもそもあの東京湾横断道路なるものは当時の鉄屋、重工メーカー、ジェネコン、エンジニアリング企業といった連中が構築した社団法人日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)なるものが音頭を取って得意の「プロジェクト・メイキング」という言葉を振り回して作ってしまった計画だから採算が合うわけがない。
 なにしろ千葉に広大な権益を持っている「日本をリードしているんだ」と大誤解をしてきた元官営の鉄鋼メーカーが自社の利益をより高めるために作ったとしか思えない。こんな採算度外視のプロジェクトを実現してしまった企業群の元役員たちはきっと(あれじゃ採算が合うわけがない)と薄ら笑いを浮かべているに相違ない。
 しかもこうしたプロジェクトは一度完成してしまうと彼らにとっては全くなんの関連も持たないわけで、こうした施設を抱えてしまった側はいつまでも苦労が続く。しかし、苦労といってしまうと、建設側は次から次にこの種のプロジェクトを「必要だ、あったら大変に便利だ!」と煽り続けて実現していかなくてはならない。
 そうなると当然、誰か予算をごり押しできる人間に元気を出してもらう方法を考えることになる。
 じゃ、どうやって日本の企業は稼いでいくことができるというのか、と居直られてしまうことになる。こんなシステムで日本という国は回転しているんだよ、それがいやならこの国から出て行け、といわれたことは何回もある。これを日本では「必要悪」というのだそうだ。