ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

完璧主義者 それとも 理想主義者

 巷にはうまくいっている人、うまくいっている家庭、うまくやれている家族についての情報があふれている。ヤングミセス(なぜか日本語ではいわないみたいだけれど、要するに若い奥さん・・・いやらしく聞こえちゃうのかなぁ)を対象としたグラフ系の雑誌は読者モデルなんてのがたくさんいて人が羨むような写真になって掲載されているという。そういえば随分前にそうなりたい素人奥さんがスタジオに行って親子でそれ用の写真を撮ってもらったりしてとうとう掲載してもらえたといって喜ぶ姿なんてのを流していた。
 そんなテレビも見たりしていて、はっと気がつくとわが家はその辺が散らかり放題だし、子どもは危なっかしい足取りでまた何かをひっくり返しているし、食べればベタベタにしちゃうし、イライラ度急上昇。「あぁ〜」とため息ひとつつき、ひとつひとつをこまめに解決していけば良いのに、一遍に嫌になっちゃう。そうするとイライラというものは高まっていく。つい、感情に訴えて子どもにつらくあたる。
 「なんで私だけがこんなに不幸せな生活を送っているんだろうか・・・」いやいや、実はアァタだけじゃない。みんなそんな状況を乗り越えてきた。だから、周りに聴いてみたら、アドヴァイスをくれる人はきっといる。しかし、そうした人へのアクセスにはどうしてもなんかしらのきっかけがいる。
 ところが、これがなかなか見つけられない。保健所の役割は大きいんだけれど、昔からそういう感覚で捉えられていないから、利用する側がなかなかそういう発想を持てない。そっち側にもそういう人たちの相談を受け入れる心構えも必要だ。今になっても真摯に利用者の立場に立って考えるという心構えに気がついていない職員がいることも事実だし。
 みんながみんな悩みのない生活を送っている訳じゃない。だけれども焚き付けられて焦っていく。のせられて焦っていく。「夢を売っている」って?うまい言い方だ。