ほぼ足りてまだ欲 その先

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予算委員会

 ようやく自民、公明の「自分たちが何もやってこなかったことを棚上げにしている」野党諸君が納得したそうで審議再開ということになるようなんだけれど、今賛否両論が飛び交っている「事業仕分け」というものは本来的には予算委員会で語られるべき問題なわけだ。それが「予算」委員会だろう。どうせ再開しても自民も公明も鳩山由紀夫の政治資金の話で質問時間の大半を使い果たすつもりだろう。本来的な予算委員会の目的とする質疑をやったら、如何に自分たちが何も考えない政治をやってきたのかがわかってしまうからね。
 昨日の全国学力テストに関する藤原和博の指摘に対して文科省はきちんと答えられていない。経年変化を一つの目的とするのであれば、毎回問題を公表してしまって新しい問題となり、そのレベルの平均化が図られることができないので、意味がなくなっているではないかという指摘に狼狽えていた。国勢調査が5年ごとに実施されていることを考えるとごく最近の3年間連続で調査している意味がわからない。
 こうした作業を本来的に国民の前に明らかにするのは国会の役割だと思う。如何に自民党公明党が何もやってこなかったのかが本当に浮き彫りにされる。
 こんなことをいってはなんだけれど、この事業仕分けはこんなへたれ民主党・時代遅れ亀井国民新党・みずほ社民党連立政権ではこれまでのところ最大の成果であると、私は諸手を挙げて賛美する。
 msn産経ニュース(2009.11.25 13:41)が「大阪府橋下徹知事は25日、議員も交え、無駄の見直しを行いながら予算編成をする大阪府事業仕分けともいえる作業グループを来月にも設置する考えを明らかにした」と伝えている。もちろんこの方法は地方自治体でもどんどん採用するべきで、それが本来的なやり方だ。とにかくこれまでは格好付けだけで、本当の議会の役割を果たしていなかったんだから。
 なにしろろくなことをやっちゃいない市町村レベルの議会なんて税金を如何にごまかして使って、「視察」という名前の観光旅行にいけ図々しく出掛けることなんかばっかり考えていたんだからちゃんとした役割に戻さなくては。

「こらえて、なぶられて、1時間耐えればいい。どうせ結論は決まっているんだから話を聞こうとしない人になにを言ってもしかたがない」。ある官僚は、半ばやけ気味に吐き捨てるように言った。(毎日新聞最終更新:11月13日0時37分)

 こういういい方を拾ってくるのは記事として面白いのかもしれないけれど、それじゃ、これまでのやり方だったらどうやって復活折衝していたのか、聴かせて貰いたいもんだ。ポリシーを持たないでこんな記事を書いていたんじゃだめだろ。