ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

 神酒所に奉納にいくついでに、江戸通りを蔵前から浅草橋(住所だと柳橋)まで歩いて行く。昨日入手の「東京あたらしい下町」に写真が出ていた「御蔵前書房」をこの目で確かめておこうという目的もあったけれど、ここのところこだわっている海老フライを、「こまつ座」が入っている浅草橋のビルの地下にある「大吉」に食べにいこうというのが歩いているうちに見定めた目標。
 国際通りのとんかつのすぎ田に行ってみようかという考えもあったんだけれど、それだと散歩にしては短く終わってしまうきらいがありありだったから、もう少しと思ったということだ。
 「御蔵前書房」はいろいろなところで取り上げれられているからよく知られていることだけれど、相撲に関する文献が大変に揃っていて、その方面に造詣の深い方にとっては当然のチェックポイントになっているらしい。この裏手に蔵前神社というのがあって、そこが相撲にちなんだ神社だと知られている。この店に縁のある息子ももうそろそろ33歳くらいになっていることだろうけれど、彼は元気にしているのだろうかとあのとんかつ屋の長男同様気になる。
 お店の建物は昔と変わっていないけれど、多少やれ方に拍車が掛かっているのか、ネットが掛けてある。
 この界隈に平日の昼間にやってきたのはかなり久しぶりのような気がするけれど、あたりは昔とがらりと変わって、すっかりオフィス街の様相を来している。丁度昼飯時だったからというのもあるけれど、あちこちに移動式の弁当屋さんが来ていて、500円見当の弁当を売っている。「照り焼きなんだけれど、味が薄いという人がいるんでお醤油をおつけしておきます!」なんて細かい気の使い方が他との差別化をしているというんだろうかと思いながら、こんなのを買ってしまおうかという誘惑に駆られるけれど、いやいや、課題の海老フライを外しちゃいけないと耳をふさいで通り過ぎる。
 大吉は友達から教えて貰ったお店で、以前にも2回入ったことがある。その時にはちょっと変わったソースのハンバーグを食べた記憶だけれど、腹一杯だった。
 入り口のランチメニューを見て海老フライという文字を探すと「おすすめ」と書いてあって「海老フライ+ハンバーグ」というのがあった。4人がけが二つくっついた席に両端に二人連れが向かい合って座っていたので、おっさん二人の方に相席させて貰う。美味しそうなとんかつを二人で突っついている。私が座ったものだからか、社内の人事について話していたのをやめてしまった。どうせ私が聞いたってわかりゃしないんだから喋っていればいいのに、とは思うけれど、そうは行かないだろうなぁ。
 その二人が食べ終わって立ってしばらくすると私の「海老フライ+ハンバーグ」が味噌汁とご飯を従えてやってきた。その二人連れのあとに座ったのはどうやら学校の部活の先輩を会社に訪ねてきた就活中の学生のようだ。先輩が「何でも良いよ」という。後輩は「はい!」といってメニューをためつすがめつしている。注文を取りに来た女性に後輩が「じゃ、生姜焼きを!」といったら、その先輩が「ボクはスペシャル!」といったもんだ。なかなか、世に良く云われる程度の注文で、その後輩は勉強してきたのかもね。えっ!?スペシャルなんてのがあるのか?そりゃなんだ?家に帰ってからウェブ検索すると、出た!そっちは海老が二本にハンバーグじゃないか!そっちにしておけば良かったなぁと家に帰ってから後悔する。
 散歩:約7000歩。