豪州のsydney近郊に暮らしていた頃のことだ。田舎の、湾がずーっと入り組んだ先に一軒の店があって、日曜日の朝なんかに近所に暮らしている人たちが新聞片手にお茶を飲みにやってくる。そこにトイレがある。「オレンジジュース等の酸性のものを流すな」とかいてある。なんだと聞いたら、酸を流すとバクテリアが死んでしまって屎尿が処理できない、というのだ。
どういうことかと思ったら、トイレをそのまま湾奥に流すわけに行かないから、バクテリアで分解するバイオ・トイレになっているというのである。もう15年も昔の話だ。この種のトイレを当時のバイオ展で普通にデモンストレーションをしていたものだった。
日本でも利用されているんだろうか。多分、利用者の数がむちゃくちゃ多いので日本では処理しきれないんだろうなぁ。人口密度が高い所に暮らしている私たちは常に難しい状況なんだろうなぁ。
