ほぼ足りてまだ欲 その先

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記事の意図

 44歳の書道家がマンションの上に住む女性に一年半にわたってなんと一万回の無言電話をしたとして逮捕された。なんという根性の持ち主、なんていうと大顰蹙である。
 で、新聞記事の最後にこんなことが書いてある。

同署によると、女性宅では小学8年の長女(11)が毎日ピアノを弾き、同容疑者が「うるさいからやめてほしい。精神的に静かでないといけない」と訴えて何度も訪れていた。部屋には防音対策が施され、ほかの住民から苦情はなかった。(2010/09/27 21:23共同通信

 これを読むと、防音対策が施されている、他の住民からは苦情が出ていない、だからこの書道家がいっている苦情は根拠がない、と共同通信が判断したんだぞ、と書いてあることになる。
 ちょっと待って貰いたい。共同通信はこの書道家の部屋に毎日暮らしてみたのか。どんなに小さな音でも、毎日それが続いたら気になってしょうがない、ってことだってあるんじゃないのか。ほかの住民にもやっぱり聞こえていたけれど、その女性と11歳の娘を良く知っていたから気にならなかった、ということではないだろうか。
 一年半にわたって一万回の無言電話を嫌がらせでやるというのは結構な根性の持ち主だけれど、多分にメンタル的な障がいを持っている可能性がある。蒲団叩きおばさんの例ではないが、この種のトラブルは双方の言い分を聞いてみないとわからないことが多々ある。
 それを新聞がここで判決を下すのは如何だろうか。多分警察の発表にこの部分も含まれているのではないか。マスコミはいつまで経っても学習はしないのだ。