キーボーディストの深町純がなくなったそうだ。享年64歳。心のう血腫。
昨年の9月に友達のフージョン系のバンドが、彼が経営していた祐天寺の店（こちら）でライブをしたことがあった。彼等は深町純の店だというので随分緊張していた。終わり頃になって、店の前に佇んでガラス越しに中の様子を見ているおじさんがいることに気がついたのだけれど、そのおじさんが貸し切りだというのに、どんどん入って来ちゃって、やや、こりゃまずいなぁと思ったら、バンドの友達が驚いた顔をしていた。何事かと思ったらそのおじさんがオーナーの深町純だった。終わってから少し話をさせて貰ったんだけれど、大振りのワイングラスで赤ワインをグビッと呑んでおられた。実は私が写真で見ていた本人とは似ても似つかない風貌になっていてあれではわかるわけがないというものだ。
それにしても64歳はなんとしても若い。こうして私と同年代の人たちがここのところポツポツと逝ってしまう。そろそろそんな時期なんだと覚悟する必要があるのかもしれない。突然そんな時が訪れてもおかしくないと覚悟をしながら暮らす必要があるのかもしれない。哀悼。
