ほぼ足りてまだ欲 その先

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そういうことか

 昼のテレビを観ていたら、また浅草だ。みんなして浅草を舞台に何かをやれば、なんでも許されると思っているらしい。偶には十条でやって欲しい。篠原劇場だってあることだし、なんたってあれだけの商店街はそんじょそこらにはないし、それでいて、鄙びた田舎感も転がっているし。
 今日のテレビはサザンと福山雅治アミューズの元社長が主人公。二天門の消防署の前にあるビルは、昔は三社苑という名前の結婚式場だった。いわゆる結婚式場という奴が売れなくなって、止めてしまい、なんでこんなところなんだというスーツ屋かなんかを経て、株式会社アミューズ エデュテインメントというタレント事務所のアミューズを渡辺プロを独立して起こした大里某が興した会社のものになったんだそうだ。
 で、六区にあるROXという商業施設の地下だかに新しく開業したなんだか手のかかっていないカラオケルームと、劇場なんだかイベントスペースのようなところが大分前にできて、得体がしれないなぁと思っていたら、この施設も彼の営業なんだそうだ。
 で、売りは「昭和」だ。ここでのエンターテインメントは昭和前半の流行歌だそうだ。ひねりを加えた大衆演劇の一つの形とでもいえばよいのかも知れない。しかし、若いお姉さん達が買い物ブギやら、お祭マンボや洒落男を踊りながら唄われたって、なんだか背筋がゾクゾクする。またかよ、と思う。俺たちの思い出を壊さないでくれと思う。
 彼の切り口は浅草の復興なんだというのだ。復興なんてしてくれなくて良いよ。このまんまの寂れ方でよい。うら侘びしくて良い。怪しくて良い。舞台を見ていてこっちが恥ずかしくなるのは、いやだ。