ほぼ足りてまだ欲 その先

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京都

 京都に来て三日目。昨日の夕飯はホテル近所の裏道を歩いていてとある古いビルの地下に北京料理と書いたお店があったのでそこに入った。土曜日の中心街なので人が少なくて当然かもしれないけれど、午後6時にお客が誰もいない。お店で働いている人たちは50前後とおぼしきお父さんと奥さん、そしてその息子という三人組の様で、厨房で調理をしている人が誰なのかはわからない。
 しかし、おいしい上に今日のおすすめと書いてあるものが変わったメニューだった。アンコウの唐揚げ、京菜湯葉の和え物、北京風焼きそば。
 そこへなじみらしき若い男女が入ってきた。男性の話を聞くともなしに聞いていると福島に住んでいる妹さんが原発の事故を懸念して京都に向かって出発したという。いよいよ原発は危ないのかと認識を新たにした。ホテルに帰ってきてテレビを見ると菅首相が会見をしていたけれど、何のための会見なのかもどかしい。
 原発についての情報がtwitterで流れてくるものと、テレビからだけのものとの間に乖離がみられる。これまでの経験からいうと、政府、あるいは電力会社から出されるものがほとんど遅い、隠しているという傾向があったことから、なかなか信用しづらい状況にあることは否めない。
 NHKスペシャルによると、プレートの跳ね返りがあれだけ長い範囲にわたっているということは、その先のプレートが動く可能性があるようでもあるし、これまで長いこと動いていないことを考えると、これから先に動く可能性がないとはいえないのが恐ろしい。
 関西地区にいると、とてもそのような深刻な状況にあることが想像できないというのが現実だといって良い。全く変わったことなぞ起きていないかのようだ。

 そんな中で日本共産党が街角で募金をすでに始めているのだけれど、たすきをしているわけでもなく、なにかそれがわかるサインを持っているわけでもないので、誰が募金を呼びかけているのかがはっきりしない。なにか考える必要がある。
 臨済宗妙心寺の花園会館にはすでに募金箱が設置されていたので、ポケットに入っていたばら銭をすべて放り込んだ。