ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

東電・勝俣会長

 昨日の勝俣会長の記者会見で気になっていたことをまた蒸し返す。
 田中龍作の質問に依れば、地震当日、勝俣会長は「マスコミOB」とともに中国にいっていた。それが誰だったのかは「プライベートだから」公にできないといった。どこの社のOBなのかと聞かれて、「2-3日中に責任者の方にどうするか照会する」と答えた。
 公開するかしないかについて(どこの誰かわからないけれど)「責任者に相談するが、それが2-3日うちにだ」と答えているのだ。ここで不確かなのはこの「責任者」というものが、なんの責任者なのかがわからないという点である。彼がプライベートとして一緒にいったのだとしたら、責任者もヘッタクレもないじゃないか。つまり、どこかしらの組織がからんでいる企画なんだということだろう。例えば電事連の広報部会の企画だとかだ。
 私の経験からいうと、東電や電事連にはいわゆる一般紙と呼ばれる朝毎読、日経、産経、道新、東京、日刊工、民間放送各局、NHKといったところの他に、業界紙と呼んでいる専門誌が他にいる。こうした一般紙と業界紙を一緒くたにして旅行にでるということは殆どあり得ない。
 そしてOBだというのであれば、一般紙ではほぼ考えにくいものがある。しかし、その「OB」の意味が、いわゆる退職した人間という意味ではなくて、第一線を退いて管理職にまわった新聞社の人間、ということであるならば大いに考えられる。
 彼がいった「責任者」が東電内部の人間のことかも知れない。その場合はマスコミOBと東電トップとのプライベートな中国旅行を管轄するのは普通だったら広報しか考えられない。それなら、会長から見たら当然部下だ。
 それにしても田中龍作について、東電広報は昨夜、徹底的に調べたことだろう。次回の会見でいくら手を挙げても刺されることはまずないだろう。次は誰かにつないでおくことが必要だ。