午後7時10分からの緊急記者会見で菅直人が浜岡原発の運転中止を要請していると述べた。
稼働中の中部電力浜岡原子力発電所（静岡県御前崎市）のすべての原子炉について運転停止を中電に要請したことについて、要請について法的根拠に基づくものではないことを認めたうえで、「（中電には）十分にご理解いただけるよう、説得して参りたい」と述べた。
浜岡原発は、高い確率で発生が予想される東海地震の震源域に近いことから、防潮堤の設置など、地震や津波への中長期的な安全対策に万全を期す必要があると、判断した。
続けて記者会見した海江田経済産業相は、中電の水野明久社長に電話で要請し、その際、水野社長からは「最終的返答は保留させていただきたい」との発言があったことを明らかにした。（2011年5月6日19時39分 読売新聞）
これまでの民主党・菅直人政権が今回の震災・原発事件を通してようやく打ち出したまともな声明であり、この国の実情を正しく認識した唯一の評価すべき言動だといって良いのではないか。
今度は中部電力がどんな反応をするかということである。生半可な対応で終わるわけにはいかない立場に立ったことになる。
明日の反原発デモに菅直人は先手を打ったのだろうか。明日のデモのムードに興味津々である。
