ほぼ足りてまだ欲 その先

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放射能除染・回復プロジェクト

 ネットで検索してもどういう団体がこのプロジェクトで活動してるのかイマイチ全貌がつかめないので、私自身は疑心暗鬼なところがないでもないけれど、彼等の趣意書を見ると、福島における除染・避難を勧めていこうという市民の意識に間違いはない。
 この団体のことを知ったきっかけは7月19日に福島のコロッセふくしまで開かれたプロジェクトチームと現地の政府機関担当者との話し合いの動画を見たことだった。政府機関の出席者は下記。

 現状では大変に残念なことに、政府機関は福島の多くの地域からの住民の避難を指導してはいない。避難したい人は勝手に避難すればよいだろう。しかし、福島第一原発から同心円状の地域内、及びホットスポットと思われる地域からは避難するようにとしているに過ぎない。
 しかし、現実は事故前に問題となるレベルの数値の放射線量が測定された地域であっても国、自治体が避難を勧告はしていない。なぜなら思いっきり引き上げた基準値以内の放射線汚染であって、それは「直ちに健康に被害を及ぼすものとは思われない」ことになっているからだ。
 27日の衆議院厚労委員会の参考人聴取で、御用学者の代表格になぞらえられて本人が嬉しそうにしているとしか思えない唐木英明が「非常時と平常時の基準値は異なって当たり前なんです、非常時なんですから」とうそぶいたのは、つまりすなわち平常時の基準値でいったら明らかにこれは問題だという数値の汚染があると認めているということである。
 政府、霞ヶ関東京電力電事連自民党公明党民主党はすべて現時点では福島第一原発が放出した、そして今でも放出し続けている汚染に眼をつぶると宣言しているということを改めて認識する必要がある。つまり、覚悟を決める必要があるということだ。
 3月のあの事件以降、私はミキシィで幼子を抱えている家庭は東京であっても危険だから関西方面に避難するべきだと発言した。すると大きな反発を受けた。それはそんなことは経済的に余裕がある人にしかできないし、もしできたとしてもその避難先でどの様に暮らしていくことができるというのかという意見だった。
 このタイミングで小松左京が死んでしまったのには意味がある様な気がする。現在の状況は汚染がわかっていて、その影響は必ずや、どんな例外もなく、後に続く日本の次世代に大きな影響を及ぼし、この国の力を滅してしまうということが今や明らかだ。
 私達は今こそどんな人間が国民を見捨てる決断をしたのかを後世に伝え残す必要があるだろう。そんな意味でも、7月19日のコロッセふくしまでのやりとりの一部を見ておくべきだと思う。
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