ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

あぁ、やらなきゃよかった

 twitterを初めてからというもの、毎日がtwitterからもたらされる情報で眼から鱗がボロボロ落ちて、ついには目玉が露出してしまうんじゃないかと驚く様なことになってしまっているのだ。しかし、twitterからもたらされる情報を全部シャットダウンして、例えばテレビからの情報だけを私の情報源としていたら、本当に偏った情報のもとに送る毎日ということになるだろう。
 そうしたら、福島原発は近頃はあんまり聴かないから、徐々に回復しているんだろうなぁと思っているかも知れないし、世の中は北京の世界水泳のことで一色に塗られている様に思うかも知れない。
 みのもんたを始めとしたTBSのご贔屓だったら小沢一郎は絶対に悪い奴だから、あの三人の秘書達は決して無罪なんかじゃなくて、限りなく灰色に近いために疑わしきは罰せずってことなんだろうと思うだろう。なにしろ「悪いことやっているに決まっているんですから」と毎日新聞論説委員だって断言しているんだから。
 しかし、残念ながらもう私はtwitterやらネットでの様々な情報源を知ってしまったから、そうそう思う壺には嵌らない。しかし、かつてはそうではなかった。
 原発を建設予定している土地で電力会社が地元県知事の許可を得て測量に入ると、地元以外からも人が集まってきて反対運動のために座り込みをし、「帰れ!」とシュプレヒコールを挙げるのをテレビで見ていても、何も発信する術も持たず、自分の仕事に邁進していた。それより、明日の会議はあの資料で乗り切れるだろうか、集まるばかりの情報を分類することができるだろうかと。
 気がついたらなんとこの国には54基もの原子力発電所が稼働していた。あのひとつひとつから放射線が漏れたらどんなことになるのか、想像しなかったわけではない。それは「スリー・マイル」を見ても、「チェルノブイリ」を見ても明らかだったからだ。しかし、多くのテレビ局ではその当時は「チェルノブイリ」を報じたけれど、継続的に追跡していたのは非常に限られた数でしかなかった。その証拠に、今回の福島の事件が起きるまで、私はもうとっくに「チェルノブイリ」の現場は元に戻って普通に生活が送られているものだと思っていたのだから。


 3.11以降、政府と東電は結託をして、国民に真実を隠し続けている。
 20年後、この日本はどうなっているだろうか。
 東日本各地から住民は西に移動してきているはずだ。なぜなら東日本各地では暮らしていけないことが明確だからだ。農民はいくら農作物が作れても、いつまでも放射線量が上がってきてしまう。漁民はいくら収穫があったとしても、やっぱり放射線量が下がらない。福島県茨城県宮城県を中心に人びとは故郷に別れを告げた。しかも、20代〜30代の働き盛りが次々に体調の変化を訴えて労働現場から離れる。
 市場はもう存在していないのと同じ状況だから、労働力がなくなってもこまりゃしないということか。西日本に人が集中してくる。西ではその移民に対して足下を見る動きが加速されてくる。その差別は言葉をもとに行われる。大阪弁が巧いか、下手かである。だから、大阪弁のCDが売れる様になる。石川遼も買ったといわれているあれである。
 経産官僚、東電、電事連、みんなその頃にはがっぽり退職金を貰ってどこに行ったかわからない。東電の勝俣も清水もとっくに死んじまった。あれだけあったといわれる私財もとっくに相続されてうやむやになっちまった。どうやら枝野や、海江田はまだいるらしいけれど、認知症だという噂だ。九電の時代錯誤の会長もとっくに死んじまった。
 被爆者対策省(10年前に厚労省から分離)は各種症例に対して20年前の福島第一原発事件との因果関係に科学的な根拠が構築されないとして未だに3-4症例についてのみ、国家的補償を決めたに過ぎない。なにしろどんな治療をして良いかが複雑なのだ。
 その上、韓国、北朝鮮、中国、台湾、ロシア、米国等から次々に賠償請求が出されて日本は近々IMF管理下に置かれるといわれているが、IMFですら逡巡しているという噂がとんでいて、日本経済は没落の一途を辿っている。すでに日本航空は部品の調達がままならないという財政状況から会社の存続を諦めざるをえないという。
 私は・・・・。私はとっくにこの世にいない。申し訳ないというしかない。深くお詫びをするしかない。
 そんなことになっているかも知れない。