ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

東京文化会館大ホール

 今年で上野の山の東京文化会館は早くも50周年を迎えたのだそうだ。それだのに中に入ったことがなかった。母校の交響楽団クワイア、グリーがその卒業生も加えて年に一度開くヘンデルの「メサイア」演奏会がその大ホールで開かれるというので、死ぬまでに一度は大ホールに入ってみようというので、この「メサイア」に行った。
 5階席まであるうちの3階席の下手側の席だった。ハレルヤコーラスが来ると唄いたい人(これが観客の85%くらいに相当する)が立ち上がって、それぞれがやったことのあるパートを思い切って唄う。するとこの第2楽章が終わったら帰っちゃう人が出ちゃうという、実に行儀の悪いコンサートである。
 実は昨日の夜の寝方を間違えてしまったので、眠くてしょうがなかったのだけれど、隣のまだうら若き女性卒業生がとても落ち着かないので、イライラして眠らなくて済んだ。

 しかし、最近のコンサートでは最後の音が止むやいなや声を掛ける聴衆がどうしているんだろうか。ジャズじゃないんだから、余韻を楽しませて貰いたいと思っている人はたくさんいるんじゃないだろうか。歌舞伎じゃないんだから、大向こうのかけ声じゃあるまいし。はなはだ不愉快である。
 ブラボーというのは構わないけれど、間髪入れずに叫ぶ自分に酔っているようなのはごめん被りたい。
 トランペットの学生君、ちょっとしくじっちゃったけれど、これでこのあと落ち込まないで貰いたい。なにしろ君たちは音楽系の大学の学生じゃないのに、ここまで来たんだからそれだけで普通に誇って良いよ。但し隣にいた小娘どものように、落ち着きのないのはごめんだ。
 かつて始終通信簿に「私語が多い、落ち着きがない」と書かれた私に云われたくないだろうな。