ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

歳末


 今日は連れあいのオフクロの命日で、歳末の落ち着かない中だけれど、実家にいって線香を上げに行く。あれからもう丸17年にもなるとは、時間が経つのはあっという間のことである。心筋梗塞を起こして救急車で救急病院に運び込まれ、ICUから出ることができずに逝ってしまった。
 大して遠いわけではなくて、僅かに歩いて20分ほどの距離に過ぎないのだから、いつでも行こうとすれば行かれるのだけれど、不思議なもので、なかなか足は向かない。
 久しぶりに近所を歩いてみたら、全然変わらないように見えていながら、その実様々に変わっていて、裏の小さかった会社は驚くような大きなビルを建設中で、この20-30年の間に規模が大きくなってきていることがわかる。この辺の会社は商品が大当たりする会社、淡々とちっとも変わらない会社、今流行の業種の店にそっくり貸し渡してしまったお店、そっくり買われてしまってどこかにいってしまった会社と結構変わっている。
 近所の淡々と夫婦でやっている豆腐屋に寄って、冷やかしながら豆腐を買う。いつの間にか入り口が木のガラガラ戸からアルミサッシになっている。
 中華そば屋の前に差し掛かると、私と同じような年齢の夫婦が嬉しそうに手を振るものだから、つい立ち話をしているところに近所の歳上が自転車で通りかかる。今度はラーメン食いに来るよと云って分かれる。
 そうだ、ここまで来ているんだから、来年の新年会に呼ばれている新しくできたイタリアンの店を見ていこうと曲がっていくと、かつては見たこともなかった、妙に凝ったビルが建っていて、そこにイタリアンの店が新開店している。こんなところにこんなに投資して大丈夫だろうかと人ごとながら心配になる。
 今日はお陽様が照っているにもかかわらず実に寒い。