ほぼ足りてまだ欲 その先

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ハッとした

 下でも書いたけれど、私は中学3年生の春から英語の塾に行っていた。高校三年生を終わるまで行っていた。都合4年間通った。大学ではなんちゅうこともしなかった。社会人になってからは外国から来ている監督官と交渉し、手紙を書き、上司に書き直された。1979年の冬にユタ州Salt Lake Cityというモルモン教徒の街に2ヶ月半滞在し、その後2週間米国からロンドン経由コペンハーゲンを訪ねて帰ってきた。
 その期間中のこと。
 毎朝借りている車のエンジンをかけ、凍り付いた窓を溶かし、小さな学校があったCotton Wood Mallまで車を走らせる。午後は自分でアポを取った企業や施設を訪ね歩く。車に乗っている時間が結構長い。
 ある朝、いつもかけているラジオのニュースがひとつひとつの単語がくっきりと捉えられ、そのひとつひとつの構成を頭の中で確認することなくスラスラと頭の中に入ってきていて、全く日本語に置き換えることのない状態であることに突然気がついた。
 あぁ、これがわかるってことなんだな、と納得ができた。こんな時が来るんだとは思いもしなかったので、突然の出来事に思わず口元がほころんだけれど、それを告げる相手がその場にいなかったのが、ちょと残念だった。あれからもう30年を超えた。とっくにそんなことがなくなった。やれやれ。