ほぼ足りてまだ欲 その先

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機関紙・産経

 東京都の元不良小説作家・知事殿が国民新党・たちがれ日本とともに新党を立ち上げるらしいのだけれど、いよいよ、張り切っているのが広報紙・産経新聞のようだ。
 「結党趣意書の草案がわかった」と嬉しそうだ。「わかった」のではなくて、広報機関として宣言しているということに違いない。なんだか明治維新を思わせる高揚を隠しきれない、いまだ地に足のついていない西洋伝来の新聞なるものを読んでいるような気がする。多分彼らは変体かなに繁体字をつかって見出しは右から左へ書いて掲載したい位なのだろう。

 坂本龍馬が示した国家構想「船中八策」になぞらえ「救国八策」と命名することを検討している。(1)国家再建(憲法・教育)(2)政治改革(3)経済政策(4)外交防衛(5)国土再建(防災・農業)(6)構造改革(7)行政改革(8)明日への希望−の8項目に分類した。すでに政策草案で明らかになっている自主憲法の制定や政府紙幣100兆円の発行などの具体的政策に加え、新たに2020年の五輪招致や羽田空港を中心とした「東洋一のハブ空港」建設などを国家プロジェクトも明記する方針だ。(msn産経ニュース2012.2.8 08:08)

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 声高く、日本の夜明けを宣言しているかの如きである。構造改革行政改革とこれまで誰もがいい、誰も何もしてこなかった、やる!やる!といって、誰も何も変えようとしてこなかった。全く誰も彼もがこれをいい、誰も彼もがこれをやってこなかった。これをやったら霞ヶ関から総スカンを食らって、何もできなくなるからだ。
 大型プロジェクトの橋も道路も、新幹線もいくつも作って来たけれど、それらは総べて一過性のものとなって後に続く世代に置き去りにしてきた。その代わりに続く世代からも取り上げてきたものがどれほどにのぼるのだろうか。
 それをそのままに実行してきたことがまさにあなた方がやってきたことであって、それを振り返ればあなた方に何ができるのか、何ができないのかは自ずから見えている。あなた方がやりたいと思っていることも眼に見えている。まさかそれをお忘れではないだろう。あ、イヤ、そうではないのかな。もうとっくに忘れてしまっているということだろうか。
 防災、農業といいながら、この放射能に怯えながら何もわからずにただただ以前の状況に固執するしかない状況を固定化していく発言を繰り返している状況をどう説明するおつもりなのか。
 混乱に乗じて自らが自己満足に乗って更に混乱に拍車をかけようとする輩とそれを神輿に担ぐ諸君。


この国は感謝するべきは言論の自由があって何を誰がどこでどう発言してもよろしいのが素晴らしい。