ほぼ足りてまだ欲 その先

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選挙

衆議院議員選挙もあと一週間後に迫っている。概ねマスコミは自民党が優勢で過半数を取らんという勢いだと彼らに加勢している。
昨日は1941年に日本がハワイを襲撃して全面的に戦争に踏み切った日だった。あれから73年経った。もうそんなに経ったのかと驚くけれど、もっと驚くのは自民党日本維新の会といったあの戦争を曲解して、軍隊、戦争をも辞さないということに理があるという説得を行っているグループが平然と存在するという事実ではないだろうか。
国家を愛するということが軍を組織して、命を睹することだと限定しようとするところに彼らの欺瞞があると思う。国を愛する方法というのが限定的であることに問題があるということだ。みんなで一斉に同じ考えに立って同じ方向に進んでいかなくては国家は成り立たないのだ、そういう一人一人が勝手な考えをしていたら国家は成熟しないのだ、という考えこそが過ちであることに、あの戦争で気がついたのではなかったのか。
現在の景気の閉塞感は一体どこからやってきたのだろうか。企業が儲かれば自然にこの社会に波及して行き、余計なことをしなくても自然に社会全体が潤って行くのだという考えが正しいのだとしたら、どうして大きな企業に働く人たちには多額の賃金が払われて、その下請けで働く人たち、あるいはその現場でその日雇いで働く人たちの賃金が安くて良い、ということになるのだろうか。その論理が正しいのだとしたら、みんなの取り分が一様でなくてはおかしくないだろうか。
一人一人の選挙民を騙すのは多分そう難しいことではなさそうだ。激情的に訴えかける演説に日本人は結構弱い。簡単にいえば橋下徹石原慎太郎小泉純一郎のような声が大きくて、人を簡単に罵倒する、それも口汚いやり方でいくと結構日本人には受ける。「男らしい」と思うのだろうか。
今選挙演説で最もまともなことを言っているのは多分新党日本田中康夫だろう。しかし、彼が長野県知事になる前に書いた「なんとなくクリスタル」というスノッビーな小説や、長野県知事時代に田舎の人にはついていけないハイ・ペースな改革に、「なんだかなぁ〜」と思っている人はたくさんいるだろう。しかし、彼の言っていることをまともに聞いてみると、かなり正しい。