ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

対象は二社

 次世代型ヘリ「UH-X」を巡り、防衛省は2009年度から10年度にかけ、富士重工業(東京・新宿)が米社の技術でライセンス生産した多用途ヘリと、川重製造の純国産観測用ヘリのいずれかの改良機を採用する方針を決定。
 搭載するエンジンは、三菱重が同省の研究・開発を支援した官製エンジン「TS2」の採用が規定路線になっており、陸自関係者は「仕様書の作成にTS2の情報は不可欠だった」としている。
 関係者の話などによると、防衛省技術研究本部の二等陸佐(48)は昨年5月、川重の担当者らと開いた会合などの場で、同席した三菱重の社員に対し、TS2の性能や原価などの情報を川重に直接伝達するよう指示。三菱重側はいったん断ったが、二佐からの要求が続いたため、最終的に川重に提供したという。
 三菱重工は取材に「他社の捜査に関わるためコメントは控えたい」としている。(日本経済新聞2012/12/20 13:31)

(前略)
「純国産でヘリを製造できる川重に開発業務を受注させたかった」などと供述しているという。競合する富士重工業は米国企業の技術に基づいたヘリの生産を予定していた。
 特捜部は動機に悪質性が薄く、金品などの見返りもないことなどから、公判請求を見送り、100万円以下の罰金・科料に相当する軽微な犯罪に適用する略式での刑事処分が妥当と判断した。
(中略)
川重は富士重工も応募した同年9月公示の企画競争を経て、今年3月、UH-Xの開発を請け負う随意契約を35億2800万円で同省と結んだ。
 防衛省は今年4月、不正を指摘する告発文書を入手し、内部調査を開始。同省から情報提供を受けた特捜部は9月、東京・市谷の防衛省や川重本社など関係先を一斉捜索するなど捜査を進めていた。同省は今回の事件を受け、川重との契約の取り消しを検討している。(日本経済新聞2012/12/20 16:21 (2012/12/20 22:11更新))

 そういやぁ、潜水艦の方は川重と三菱重の二社だけだな、メーカーは。富士重は「アパッチ」の件で賠償請求しているらしいじゃないの。となると、告発があったってのは富士重関係者だったってことかな?それとも関係している企業があったりするのか?
 「レーダーやミサイルなどの防衛装備品の受注を巡り、三菱電機(東京)が社員らの作業時間を水増しするなどの手口で組織的に過大請求を繰り返していた」って事件がテレビで報じられて三菱電機の幹部が頭を下げている図が流されていたけれど、あれは一体なに?契約がコスト+プロフィットってぇやつですかね?で、そのコストを水増ししたのだろうか。しかし、それはどうして露見したんだろう?
 ニュースって奴はいいっ放しだけれど、これを報じたNHKはちゃんとそのウラを報じなくちゃいけないな。かねだしてみている人にちゃんと説明しなくちゃ。
 どこかの人が「武器輸出三原則」を改めてメーカーがどんどん外国にこうした武器の類を輸出できるようにしないとメーカーが育たないんだ、だからこんな事件が起きるし、日本の国内で開発される武器がなかなか発達しないんだと書いていたっけ。これもどうかと思うけれど。本末転倒って奴だ。