ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

交換日記

 今の私からはとても想像ができないだろうと確信するが、高校時代の最後の一年だったか「交換日記」なるものをつけていたことがある。私の高校は元はといえば旧制の高等女学校だったくらいで、当時は女子対男子の割合が3対2だった。で、その交換日記のメンバーも2年生の時のクラスの女子4名と男子2名だったと記憶している。今だったらこれはひと頃のメーリング・リストであり、今だったらfacebookそのものだったのだろう。
 なんでこんな事を始めたのか、ほとんど記憶がないのだけれど、3年になってクラス替えがあって逢うチャンスが減ってきたからだったのかも知れない。もうその6人のうちの誰とも連絡が付かない。もうひとりの男子生徒は3年間同じクラスにいたくらいだけれど、かなり個性の強い奴でいつまでもズルズルと意味なく繋がっている奴ではなくて、どんどん自分で切り開いてどこかに行ってしまうような天才肌の男だった。ひと頃は青山で音楽スタジオを経営していたようだけれど、後年はNew Yorkにいるようなことだったと聞いた記憶がある。
 この交換日記は大学ノートに何冊にもなった記憶があって、今となっては読んでみたいような気がするけれど、多分怖い気持ちがしないでもない。一体全体誰の手元に行ったのだろうか。その人はいまだにこれを意識して持っているだろうか。それともとうの昔に廃棄してしまっただろうか。