ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

787

 昨日のクローズアップ現代じゃないが「B-787」の運行再開はこりゃ企業側の論理で乗客の安全を犠牲にするという行為だと理解すればよいのだろうか。ボーイングが今回のバッテリー・トラブルについてその原因を特定できていないというのは致命的な問題だろう。バッテリーの容量がそこにかかる負担に耐えられないのか、素材的な問題なのか、あるいはこの飛行機の安全の思想に関する前提条件が間違っているのか。
 本来的にはトラブルの原因が特定できないのであれば、運行再開は許可されるべき筋合いのものではないだろう。確かに燃えちゃったんですよねぇ。煙が出て大変だったんですよ。煙が出たってことは燃えたってことですよ。だけどなんで燃えたのか、分からないんですよねぇ、不思議ですよねぇ。といっている場合じゃない。
 ところがこれを特定できるまで再開を許可しないとすると何が起きるのか。
 ボーイングの新鋭機の為の製造ラインが止まる。従業員をレイオフする。長期化すると一度解雇か。ボーイングの下にぶら下がっている部品、ユニット納入メーカーの製造ラインも止まる。収入が止まる。倒産する。特定することができた時にはもうこの機体は製造再開が不可能なまでにその生産システムが崩壊する。
 一方、世界で最も最初にこの機体を思い切って一気に導入している全日空日航はどうか。路線再開となってようやく収入が戻ってくるはずだ。この機首しか操縦しない運行要員はようやく来月から仕事に就くことになる。
 目をつむればみんなが動くことができる様になるのだ。それで良いってことなんだろうな、運輸省も。ところで運輸省筋は何か判断したのか?それともアメリカさんの仰ることには盲目的に従属?かもな。
 どう安全なのか分からないのだけれど、乗ることになる乗客はご苦労様なことだ。自分が遭遇しないことを祈る。