かつてあのウッドストックで長いもみあげ、金髪、まるでピーター・フォンダの様だったジョー・コッカーももはやその辺のジジイと見分けがつかない。彼のバンドは素晴らしい女性コーラスなくしては考えられない。その上、あの啜り泣く、それでいて力強いギターの音が重要だ。
その上、今の彼のバックサポートでベースを弾いているのはあたかも若い時のティナ・ターナーにベースを持したかのごとき妙齢のアフリカ系である。
今時のハモンドオルガンはレスリーのスピーカーなんてなくたってあの音がまさにそのままにむせび泣く。
100分にわたってのステージは最後に例のWith A Little Help From My Friendのイントロが鳴った途端に最高潮に達した。