ほぼ足りてまだ欲 その先

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人間の原罪

人間はどうしても良い方向に社会というものを作り上げるということは元々できかねる感性を持っている。どんな組織を作っても、どんなに理想的な思想から社会構成ができたとしても、必ず「ズルをする」「出し抜く」「独り占めする」ということをして他の誰よりも自分が美味しい目を見るということに腐心するものと見える。
それは精神的なことというよりも、もちろん物理的な欲望を満たそうとするところに発端がある。究極にいうと精神的なことというのも物理的な欲望の発展形である場合が多い。
自らの私腹を肥やすためであるならば、ピンからキリまでその範囲はあるけれど、その中身は実は皆同じである。つまり、たくさんの人に投資を呼びかけてそれを持ち逃げしてしまうのも、政治的圧力を使って袖の下でがっぽり儲けるのも、人を出し抜いて良い席に座るのも結果は違うかもしれないけれど、その行為そのものは全く同じである。
共産主義といいながら(ひとつしかない政党が共産党といっているのだから共産主義なんだろう)株式取引市場が動いている中国は理論的にももはや全く共産主義なんかじゃない。共産主義をそれなりに推し進めて行くのであれば、株式なんていう概念があってはならないはずだ。
そこがあの政府の実に嘘くさく、胡散臭い最大の点である。
ところが「国民のために」を旗印にして「みなさんのご支持を得て」いると思っているアベシンゾーだって、おんなじで、彼が言っていることは自分に必ずや見返りがあるであろう、大企業のため、米国の(それも企業)のための政策ばかりで、選挙前になると大ウソをついてやり過ごす。
それを「いいんじゃないっ!?」と諸手を挙げている日本人が如何に胡散臭いのか、実によくわかる。