ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

「いえ、これは強制ではありません」

 戦時中に日本各地の企業に強制連行されるなどした朝鮮人名義の数万冊の郵便貯金通帳が、本人に無断でゆうちょ銀行福岡貯金事務センター(福岡市)に集約、保管されていることが7日、ゆうちょ銀への取材で分かった。貯金はほとんどが戦時中の未払い賃金とみられる。
 戦時下の労働事情に詳しい守屋敬彦・元佐世保高専教授(近現代史)によると、当時、企業の多くは逃亡を防ぐため賃金の全額を朝鮮人労働者に渡さず、一定額を郵便局などに強制貯金していた。郵便貯金の多くは終戦時の混乱で本人に渡されず、戦後も通知されなかった。
 同銀行広報部は「判読できないものもあり、現在も整理中」と話している。(2013/09/07 18:54 共同通信

 一体いつの時代の話かと思わず目を疑った。まるで今の日本で「研修・実習」ビザのもとに働かされている(もちろん強制的にではない)外国人労働者の実態と全く一緒ではないか。彼らはその上パスポートまで保管されてしまっている場合もあってかつての朝鮮人労働者よりも劣悪な環境に置かれているわけだ。
 こうして「強制」であったと判断しても良い労働者も今の「歴史修正主義」にあっては、「一体どこが強制だったのか」という声でかき消してしまう。これと同じことが「慰安婦」についてもあてはめられているという可能性が十分に考えられる、ということでもある。
 あれもそれも、全部あの条約ですべて解決だとするのは如何にも足を踏んだ側の理論だと云って良いだろう。