ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ばんざぁ〜い

 JAXAのロケットがとんだ。二度目の発射で衛星を軌道に乗せるところまでいったんだそうだ。これを打ち上げるのに38億円かかっているんだという。これでこれまでの経費の三分の一だというのだからこれまでだと100億円はくだらないということだ。
 日本のロケット技術は一般によく知られた名前のメーカーがその根幹を担当している。なんとなく原発にその構図が似ているなぁという気がしないでもないけれど、総じてこのあたりは同じパターンを踏んでいる。ここのメーカーの技術をひとつひとつ持ってきてJAXAでそれを統合して動かしている。
 この打ち上げ成功を告げるNHKのニュースはもうほとんど花火でも打ち上げているかの如きお祭り騒ぎとして捉えている。前回もやってきたんだと自慢げなおじさん。嬉しそうな子どもたち。そして昔はこのあたりは電気もなくてねぇ、ランプで暮らしていたんだと語る地元の方。
 そしてゴワァ〜っと飛び立っていくロケットを見送ってから、小学生の子どもが音頭をとって、子どもたちばかりに「打ち上げ成功、ばんざぁ〜いっ!」とやらせる取材班。
 まるで真珠湾攻撃を告げる大本営発表を聴いて喜ぶ皇国少年を彷彿とさせる画面だった。戦後68年が経ってしまって、こういう状況が危険な兆候なんだという意識をだぁ〜れも感じることがなくなっていく。そこに「秘密保全法」を持ち出されても、それが誰を縛る結果になるのか、もうわからない。
 「そうそう、国家の秘密を盗んで他国に有利な状況を作り出す輩がこの国を危機に陥れては大変だ!」という揺さぶりに、無条件で「うんうん」と頷いてしまう。人間は全く学習って能力がないらしい。