前は肩こりなんてものとは全く無縁の生活を送っていて、凝るんだといって湿布を貼ったりしていた連れ合いの気持ちが全くわからなかった。だから、さすってあげててもどこがいいんだか、全然わからなかった。
ところがここのところにきて急激にこの「肩が凝る」というものがどういうものなのか嫌というほどわかるようになってきた。ちょっと辛い、ぐらいではなくて、「アイタタタ!」と声を出すほどに凝ることが起きる。特に動かずにいて細かいことをしていたりするとすぐにそうなる。
細かい文字を読むと確かに症状は一気にでる。中には大きなフォントにしてメールを書いて、そのまま送ってくるものだから、とてつもなく大きな文字のメールが来たりするのは同様の方に違いない。今のOSだとそのままで表示を拡大できるのがすばらしい。
こうなってみて初めて連れ合いの肩こりさすりがようやく的を射るようになった。人間というのはなかなか想像力を磨くのが難しくて、自分で体験しないとわからない。歳を取ってみないと、どんなことが辛くて、どんなことがたいしたことがないのかがわからない。