今年公開されたイギリス映画。日本でもハリウッドでも目立って多くなってきた高齢夫婦の機微を丁寧に描いた映画だといっても良いかも。
確かに先進国だけでなくても今世紀になってから人類の高齢化ははじめて問題となってきた項目であるし、なにしろみんな長生きになってくるからそうしたテーマが身につまされる人たちの絶対数が増えているという点ではマーケットとして間違いのないテーマでだものなぁ。
車いすでの移動に頼るマリオンは高齢者の合唱団に加わっているのだけれど、練習には夫のアーサーの手助けが必要。ところが不器用なアーサーはなかなか加われない。不器用であるが故に息子ともうまくいかないアーサーがマリオンと死別したあと、合唱団との関係、息子との関係を綴る佳作。
人ごとじゃないものなぁ。