ほぼ足りてまだ欲 その先

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まだわかってない

 こちらの23日付東京新聞の社説によると、自民党がマスコミ各社に対する「特定秘密保護法に関する誤った新聞報道への反論」という文章を自民党の国会議員に対して配ったのだそうだ。つまり、こういう趣旨でチャンスがあれば反論しろという台本だ。このあたりが誠に今のアベシンゾーがやりそうなやり口である。
 それをみると、その文章そのものが既に矛盾を抱えた項目があったり、依然として茫漠としていたりして、意味をなしているように見えない。
 この辺がかつての戦間(つまり第一次世界大戦第二次世界大戦の間)の高級軍官僚のやり口にとても良く似ている。論理として間違っていたり、あっているとは思えないものを精神論的に語ってそれを押し通して文句を言えなくしたりする、やり方だ。
 時あたかも、南スーダンに駐在している国連軍に参加している韓国軍から要請があったとして銃弾を国連を通してだと云いながら、提供することを勝手に決めて勝手に「緊急性と人道主義に基づき」として、戦後一貫して日本という国が武器供与を禁じてきたにも関わらず、これを瞬時に破ろうとしている。決して許されるものではない。本当に韓国から要請があったというのだろうか、という点にも疑問が残るが、あったとしても「わが国は武器供与を禁じられている」として断固これを断らなくてはならない。それがこれまで世界的にもユニークな憲法を守り通してきたわが国の矜持である。それをアベシンゾーは全く個人的に破ろうとしてる。このあとやってくるのは、「要請があったから軍を派遣する」に繋がるに決まっている。そのあとは「要請があったから」占領するとでも言い出しかねない。一事が万事である。
 この国を地獄に連れ戻すアベシンゾーを許してはいけない。また自分の手で自国民を危険に晒すのか。