- 作者: 東京12チャンネル
- 出版社/メーカー: 学芸書林
- 発売日: 1969
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元はといったら東京12チャンネル(今のテレビ東京ですが、未だに12チャンネルといってしまいます)の番組だったものを1969年に学芸書林から出版したもので、のちに旺文社文庫(お〜、懐かしや!)が1984年に出版。その後1989年に文春文庫になったというものです。
どうやら1964年4月〜1973年3月にかけて放送されていたというので、それで私の記憶にも残っている番組だと思います。多分このことはこのブログにも一度ならず書いたかも知れません。1964年というと東京オリンピックの年ですから、私は高校2年生で、あまり落ち着いてこの種の番組を見ていたわけがありません。この番組の司会をしていた三國一郎のことは勿論良く覚えていて、この人はその前にバヤリース提供の「なんでもやりまショー」という、今から考えるとかなり大胆な番組の司会をやっていました。一番良く覚えているのは早慶戦で相手の大学の学生席にはいって応援をしろというもので、フィルムでそれを流していたのを覚えています。
この本は時代の節目節目に起きた事件の関係者をその場にゲストとして呼んで生の声を聞いているというところです。
近年、たかだか70年ほど前のことも、生の証言ではなく、伝聞資料によって作り替えられんとする風潮が広がっていますが、こうした情報も振り返ってみる必要があると思います。
その点では一次資料としての国会の議事録もとても興味深いものがあります。
(この様にもう45年も前に出版された書籍が今になって本当に意味を持ってくるというのが本当に意味のある書籍だということができるんだろうと思うわけで、ここに溜まっている書籍を邪魔なものとして見てはいかんのだといくら力説しても、わかって貰えないのは実に情けない事態なんである。)