来年は高校卒業後50年になるんだって。当時の同級生から連絡があって、49年振りにあうことになった。どうなったんだろう?
午後2時に東京駅で集合。本当にお互いがわかるんだろうか、という不安いっぱいだったけれど、特徴的な一人を見つけたらすぐさまわかった。私を入れて4人は高校2年の時に高校の歴史始まって以来のエレキバンドのメンバー7人の4人。私以外の3人は私が浪人している間に別のバンドを作って半分セミプロのような活動をしていた。あの当時はGSの始まりの頃で、いくらでも仕事があったといっていた。
忘れていたことがいくらも出てきた。中の一人は大学を中退して北欧に行って2年半過ごしてきたという。行っていたというのは誰かから聞いて知っていた。あの当時はナホトカ丸で横浜を発ってシベリア鉄道を使って欧州へ向かうというのが若者の中で流行っていて、金も持たずに行く連中が後から後から続いていた。今でも北欧近辺に行くと家庭を築いて定着している同年代の日本人たちに遭遇する。尤も女性が大半だ。
彼とは20年ほど前に彼が働いていたホテルで、姪が披露宴を開いたのでその時に逢いに行ったのだけれど、彼はまったくそれを覚えていなかった。7年前に奥さんを亡くして、子どもたちも独立しているので、それ以来一人暮らしだという。
横浜に住んで横浜で働いている同級生は会社をひとつ潰したこともあって今でも働いているといっていたが、その職場が私の実家と同じ駅だったのには驚いた。
埼玉に暮らしている同級生はなんでそこに住んでいるのかといったら、なんと公団に当たったのだけれど住所の名前を取り違えていて泣く泣くそこに暮らし続けているというのには大笑い。
50年があっという間に縮まってしまった。