ほぼ足りてまだ欲 その先

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4割

 誰がやった調査だったかまったく失念しているけれど、今の大学生の4割はまったく本を読まないと出ていましたが、え〜っ!と驚いたモノの、よく考えてみると、現役、つまり19-23歳までの私がどれほど本を読んでいただろうかと考えてもちょっと想い出せない。
 自分で学費を出して通ったときはむちゃくちゃ、むしゃぶりつくように本を読んだ。本を読んでいて良いという時間がとてつもなく嬉しかったなぁ。図書館でようやく見つけた本を広げて、思った通りの資料だったときには小躍りをしたくらいだった。
 だからICUの図書館の素晴らしさには感嘆をしてなかなか帰りたくならないくらいだった。転校した学校の図書館があたかも学生がやるだろう不正を避けることしか考えていない運営をしていたことにはあきれ果て、がっかりしたものだ。
 つまり学生も学生なら、学校も学校なのだ。24時間近く開いている図書館とはいわないまでも、やりたい学生のためならいくらでも対応する学校であって欲しい。できることならすべての図書を開架にするか、すべての学生が書架に入れるようにして欲しい。そしてそれに応えることのできる学生であって欲しい。
 最も重要なのは、社会もそうした学生を育てる目を持って欲しい。少なくとも経団連がそんな考えを持っているかといったら、それは全然ダメだ。何しろ4年生が始まる前から就活に没頭しろといっているのだから。いくら何でも酷すぎる。
 この国の文化にはあり得べき大学高等教育を求めるのは無理?