ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

練習

 中旬に友人が主催するイベントにほんのちょっと出るというので、今度こそ失敗は許されないと、昨日は練習をした。本番前にもう一回練習をするという念の入れよう。しかも今度は学生時代の一年後輩の女性が二人はいって、都合歌い手が三人並ぶという豪華版。メンバーは替わらないのだけれど、面白いことに女性陣が入ると、やおらみんなの雰囲気がきゅっと締まって、前より音が良くなったような気がする。いや、これはそんな気がするだけかもしれない。かもしれないけれど、自分たちがそう思うんだったらそれで良い。
 全員が60代で(辛うじて踏みとどまっているのもいるけれど)、似通った音楽的環境で育ってきているから、曲名は「?」でも、聞けば直ぐさま「あぁ!」ッてんでわかるってのが話が早い。
 多分若い人たちが聞いたら、何が楽しいの?てところだろうけれど、私たちだって、オヤジやおふくろがラジオから流れてくる霧島昇だとか藤山一郎笠置シヅ子なんかに合わせて口ずさんでいた曲をだっせぇなぁと思いながら聞いていたもんだ。おかげで老人ホームをお手伝いしたときにとっても合わせられて重宝した。若いワーカーの人から「灰田勝彦って人気だったんですか?」なんて聞かれて、「おうともよ!」と張り切って教えて上げたし、唄うときには大声で歌えて嬉しかったもんだ。
 私たちがそういう施設のデイサービスに行く時には(もうそんなに先の話じゃないけれど)一体何を唄うんだろうか。例えば、舟木一夫の「高校三年生」なんだろうか。それともビートルズだろうか。ビートルズは音が高すぎてもうついて行けそうにないなぁ。
 と、ここまで来て、あ、そうだ、私たちのユニットはもう既にその域に入っているぞ、と気がつく。なにしろニール・セダカ、シーカーズ、アルバートハモンドなんてんでこりゃもう立派に懐メロ。ラジオ深夜便でかかってもおかしくない曲ばかりだ。