ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

歯科治療

 どうやら東京は歯医者さんが溢れているらしいですね。そういわれてみると、周辺には床屋さんよりも多いんじゃないかというくらいあちこちに歯医者さんがあります。もっとも先頃はフルスペック(頭洗って、刈り込んで、髭をあたってくれる)の床屋さんの需要がどんどん減って、千円床屋が蔓延しています。いつもは自分がかかりつけの歯医者さんしか視野の中にないのでその数に気がつかないのかもしれませんねぇ。
 突然話は飛びますが、ハンガリーというのは医療費が安いのか、歯医者さんだけが安いのか知りませんけれど、周辺各国からもわざわざやってくるくらいに歯医者さんが安いんだという話を聞いたことがあります。現地にお住まいの日本人の方が仰っていたのですが、ウィーンあたりから歯の集中治療のためにブダペストに滞在する人がいるということでした。いっぺんにあっちもこっちも手をつけちゃうのは大変なんだというような話でしたかねぇ、うろ覚えです。
 それに引き替え、豪州は歯医者が高いのですよ。
 豪州のABCが報じているのを日豪プレスが又引きしているのがAIHW(豪州健康福祉研究所)のレポートで、「国民の3分の1が、歯科医療費捻出にも苦労し、歯科定期検診で勧められる治療を避けたり、定期検診にも行かないという状況になっている」というのです。
 豪州では普通の医療と歯科医療の保険が別々。それでなくてもかつては皆保険だった医療保険を保守政権が民間医療保険導入を図ってなし崩しにしてしまったのですが(米国民間保険会社の圧力といわれていました)、歯科医療は民間保険でカバーするのですが、勿論そんな保険に加入できない人もいるくらいで、これは相当に大変な負担です。豪州では(今はどうか知りませんけれど)かつては水道の中にフッ素を添加していたといわれていました。余計なことをするなという感じではありますけれど。
 ちょっとお古いデーターですが、2013年のAIHWの調査では65歳以上の19%がもう自分の歯がないという驚くことが書いてあります。本当ですかね?
 まぁ、普通に生活していれば歯もおかしくなります。20年ほど昔のことですが、当時滞在していたわが家では、つれあいも、娘も歯医者にかかりました。これは内緒の話ですが、当時の会社では内規として医療費は会社が負担するということになっていました。それは日本で普通に勤務していたら国民健康保険でカバーされるのに、たまたま会社の命令でここに住んでいるんで、その差額を会社が負担するという思想だったそうです。多分現地の税制からいったら給与の一部と見なされて課税されるんじゃないかなぁという気がします。
 歯医者というのは一度では終わらないので、何回か行きます。その領収書をまとめて会社に出したら、「わざわざここに来て歯の治療するなよ」といわれたことがありましたねぇ。誰が好きこのんで信頼できかねる外国で歯の治療するかと腹が立ったことをまた想い出してしまって、いつまでもこのトラウマから脱却できないことにうんざりします。
 そういえば台湾では歯医者さんの看板に「牙科」と書いてあって、思わずMGMのライオンを想い出しましたね。