ほぼ足りてまだ欲 その先

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弱い

 私は小動物にからっきし弱い。その上、彼らが困難に遭遇した状況を知るにいたってはもういても立ってもいられなくなってしまう。「なにをいっているんだ、そんなのはごく普遍的であっておまえだけじゃないんだ」という声があちこちから響いてきそうだ。
 そうだろう。だからこそテレビ番組でも、映画でも、小動物(ま、主に犬であり、猫である)が頻繁に登場し、そして彼らが病気になったり、親から離ればなれになったり、はたまた死に至ったりする。そういうテレビや映画は大嫌いだ。
 かつてわが家の飼い猫が急死した。遊んで帰ってきたら、一人取り残された家の風呂場で息絶えていたのだ。私はもう悲嘆に暮れ、ひとりで行かなくてはならなかった彼への申し訳のなさでなかなか立ち直れなかった。一年をかけて準備してきたイベント直前のことだったので、その時のイベントを結局欠席し、果たすべき役割を果たすことができなかった。その後であった元同僚が「猫が死んだくらいで」といって罵倒した。それでも立ち直れなかった。