ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ビッグイシュー

 「Big Issue」という雑誌があります。1991年にロンドンで始まった雑誌で、その日本版が始まってから14年という年月が経ちました。日本版は日本独自に編集されて販売されているもので、巻頭のインタビューがとても意味がある人を取り上げている大変に意欲的な雑誌で読みでがあります。値段が350円ですが(かつては300円でした)、その約半分は立ち売りをしている販売人のものになります。多くはホームレスから立ち上がった人たちが売っています。
 かつては私の通り道に立っている方がおられて、良くそういう方から買いましたが、昨今はなかなか遭遇しません。京橋の交差点で夏でも冬でも立っている方がおられて、遭遇する度に買っていましたが、その方は、東京スクエアガーデンというビル工事が始まるといるところがなくなってしまっておられなくなりました。あの方はいったいどうしたんだろうか。新宿の西口、副都心といわれるあたりの三井ビルの前に立っておられる方も、いつの間にか見なくなってしまいました。あの方もどうしておられるんでしょうねぇ。
 かれらはそれまでの人生がほぼ外での暮らしだったせいか、日に焼けていて、小綺麗とはいえ、衣料も日に焼けてしまっているので、なんとなく、侘しさ感が漂い、しかも行動に立って、「ビッグイシューは如何でしょうか!」と声を出しておいでなので、遠巻きにされているのが常でした。一冊一冊、ビニールに入れてお渡し下さるので、そのビニールを毎回お返ししていました。多分それだって、誰かが負担しているわけですから。
 とかく知られていないというのが大きな原因でしょうけれど、なんとなく都会の雑踏が彼らをよけて、無視して通り過ぎようとする雰囲気を感じていました。