ほぼ足りてまだ欲 その先

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konnichiwa

 米国で日系米国人の圧迫された戦中の強制収容に関して、新たなニュースが入ってきた。いってみれば、これもまたトランプ政権が生み出した現象といっても良いかも知れない。
 公聴会での話。
 ハワイ選出の民主党議員、コーリーン・ハナブサが、第二次世界大戦中の日系米国人に対する歴史に焦点を当てている財団に対する補助金をカットするという案について、公聴会でInterior secretary である Ryan Zinkeに質問すると、彼はその対応としてまず「Oh, konnichiwa」といったそうだ。ハナブサは「この場合厳密にいえばおはようございますだ!」と切り返した。
 知らない人は外国人が日本人だと知って相手に「あ、こんにちわ!」といったのが何がいけないのかと単純に思うはずだ。しかし、この場合この反応がどんなニュアンスで語られたのか、というのは非常に問題になる。何しろ相手は(日系人を祖先に持つとはいえ)米国人であり、なおかつ語られているのは米国人が戦中不法に強制収容されていたことに関連しているからだ。
 逆さまに考えてみれば良い。中国系の日本人が、南京の件を話していたときに日本人に「そうかい、にいはお!」と反応されたらそれが愛着のある返答と思えるかといえば、そうではないだろう。
  この時のやりとりはこちらで見ることができるけれど、カリフォルニア選出の民主党の下院議員、Judy May Chu(中国系か?)も彼にその意図があるかないか以前にすでに問題だとコメントした。多分彼は軽い気持ちでこれをいったかも知れないが、慎重さを欠いているといえる。
 この問題がこれからどのような展開を見せるのか、わが国の自民党政権の対応と比較しながら興味深く見守ってみたい。