ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

どこまでやりきれるだろうか

 関西テレビの甘い考えは今の時代を象徴するなぁと思ったのだけれども、きっと「怪しからん!」といっている人(私も含む)の周りにもこれくらいの話はもうごろごろある。談合の話も勿論他岸の火事ではなくて、国内の官・公管轄案件でこうした動きは日常茶飯事だったといっても良いだろう。しかし、今回の名古屋の地下鉄に絡む話はこれまでの案件に比べて桁違いの話ではないだろうか。ひとつには公正取引委員会が乗り出しているという点。そしてスーパー・ジェネコン三社が対象となっていること。これでこの三社が全国の官・公案件の一般競争入札から排除されるとこれから先の公共工事の元請けはどうなるのだろうか。準大手が元請けに取って代わることができるのだろうか。例えば大型プロジェクトの場合、ある程度の仕事についての実績を要求することによってそのプロジェクトの完遂能力の裏付けをとるわけだけれども、この条件を満たすことができなかったらどうするのか。それだけではなくてこれまでの貸し借りが全てチャラになる可能性がある。それが根本的な業界の解決への道なのだろうけれど、そのためには官・公が自らの汗を流すという労苦を惜しまないという英断が必要になる。果たしてそれができるのか。そしてこれまでの仕組みで美味しいところをすくい取ってきた権力者の側がこれを甘受するだろうか、という点が大きなポイントになるだろう。
 名古屋の地下鉄の話についていうと、それぞれが予定していた受注工区を取り替えていたという話が取り上げられていたけれど、それぞれがそれまでに検討していた工区の資料、あるいは施行体制をそのままに頭だけ、つまり元請けだけ入れ替えればそんなことは造作のないことだと思うけれどなぁ。

人のこたぁいえねぇ

 「なぁにをいってんだよ、自分だってそんなことをやったことがないってのか」と朝日新聞テレビ朝日週刊朝日朝日新聞系メディアを揶揄している動きがある。納豆ダイエット事件のことである。関西テレビはアナウンサー部長が画面で謝り、されど番組打ち切りは書面だけで、昨日から口をつぐんでしまった。どうやら制作会社が最も悪い(まぁ、事実そうだけれども)のだという意識みたいで、それはフジテレビにもいえる。それでも朝日系は留まるところを知らない。週刊朝日は地道にされど素早く「納豆がっ?!」的な追いかけをしていた。それを朝日・グループは汚い、という切り口で語る人もいる。そいつがかつて何もなかったわけではなくても、その時点で間違いを起こした機関について適切に批判をするのは公器の責務だ。それを「自分の胸に手を当ててみな!?」というのは間違えている。

散歩

 寒いものだから何かといっては理由をつくって家から出ないできたが、さすがに今日くらいは歩きに出ようと思い立った。いずれにしろコピーをとりたいと思っていたものがあったのでその店まで歩いていく。その途中に地元の図書館があるので借りていたCDを返却して代わりに予約していたCDを2枚借りた。
 2枚とも「TAKE THAT」のものである。先日FM横浜を聴いていたら1995-6年頃に良くラジオから聴いた曲が流れてきた。それが彼らの「Back For Good」だったのだ。彼らの歌の中でも聴いたことがあるのは、この曲だけである。。それでもとても懐かしくてたまらない。
 図書館では、先日1冊10円で廃棄本を売ったけれど、どうやらその時にも売れなかった本がまだまだあったらしくてロビーは今度はただでおわけする廃棄本が拡げてあった。早速5冊を選択。

  • 「手のことば 聾者の一家族の物語」ハナ・グリーン 佐伯わか子・笠原嘉訳 みすず書房 1974
  • 「友人たち/恋人たち 友愛の比較人類学」 ロバート・ブレイン 木村洋二訳 みすず書房 1983
  • 「平和の礎 海外引き揚げ者が語りつぐ労苦 XII」平和祈念事業基金 2002 例の新宿住友ビルにある「平和祈念展示資料館」を運営している独立行政法人、つまり国がやっている基金がこれまでに16巻発行しているという引き揚げ者の記録のうちの一冊。タイプ印刷じゃないかと思われる体裁で、この一冊に20数名の体験談が綴られている。「被害者」の艱難辛苦の記録。どうやら国内各地の図書館に配布された様だが、ダブっているものを廃棄したらしく、同じものが保管庫にある様だ。
  • 「あなたの隣人 外国人労働者」桑原靖夫・花見忠 編 東洋経済新報社 1993 学部生の卒論のような本だ。
  • 「地球・街角ガイド タビト 7 サンフランシスコ」Dorling Kindersley・同朋社出版編 1995 もう既に絶版になってしまった英国で出版されているガイドブックの日本語版、の様である。イラストがたくさん入っていてとてもわかりやすいガイドブック。これが日本で売れなかった理由はなんだろうか。私自身はもっぱらLonely Planet派なので、このガイドブックのことを全く知らなかった。たまたま昔逗留したことのあるサンフランシスコに関する本が何もないからと手に取ったのだけれども、これは勘が見事にぴしゃりだったといって良い。Alcatrazの図解なんて初めて見たもの。文字のロン・プラ、イラストのタビトという感じだけれども、これ、英国ではなんと呼んでいるんだろうか。この会社で今出してるのはDK Eyewitness Travel Guidesというものらしいけれど、踏襲しているんだろうか。古くなっても楽しめる本だ。しかし、この重さはちょっと持って歩く気にならんなぁ。

 本日の散歩は6,092歩。この程度では焼け石に水