ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ブラタモリ

 この番組も「タモリ倶楽部」のパクリ的発想だなぁと思っていたんだけれど、それにしても中身はさすがにNHKのやることで、あっちからこっちから手を回してなんでもかんでもやっつけちゃうのは凄いというか、羨ましいというか、なんやねん!的な雰囲気になりかねない。
 迎賓館なんてNHKならではだものねぇ。赤坂と来たら料亭は出てこなくちゃいかんなぁとは思うものの、ご出演になった芸者さんも何とも(こう申し上げてはなんだけれど)蓮っ葉な感じで、赤坂芸者ももはやこれまで、ってな感じを持ってしまった。なんといってもそんな旦那遊びをする人自体が減っちゃっているし、社用族ももはやこれまでだし、なんたって座敷がみんな苦手になって来ちゃっているものねぇ。三味線のお姐さん方やおかみさんを見ていると、皆さん独特の雰囲気を感じるのである。あれは特有だ。そういえば向島でも浅草でもお姐さん型の雰囲気には共通するものがある。
 まさかNHKの番組でNew Latin Quaterが話題になるとは思いもしなかった。ニュージャパンの下だったんだから今はプルデンシャルの建っているところだ。あの辺に派手なネオンが光っていたことは覚えているけれど、もちろん入ったことは全くない。NHKのナレーションは「紳士淑女の社交場」といったけれど、とんでもない!「成金とその金に群がる女たちの遊び場」とちゃんと説明しないと教育的に問題があるというもんだ。そういえばMikadoってのもあったのだ。
 赤坂で最後に呑んだのは多分1985年くらいのことだろう。

五反田

 とても久しぶりに五反田に降り立った。東五反田桜田通り沿いに建つビルに所用があって出掛けたのだけれど、通りの様子は全く以前と違っていた。確か、この近辺には公園があったような気がするのだけれど、公園は全くなくなっていて、格好良いビルばかりになっていた。近くにあった関東逓信病院NTT東日本病院になっていた。
 2時間かかって用事が終わり、気がついてみると腹が減って仕方がない。昼飯が早かったからだろう。急にハンバーグステーキのようなものを食べたくなり、電車に乗ってから、そうだ、銀座四丁目のビルの下にある「つばめグリル 銀座コア店」に立ち寄ろうということになった。
 もう何年もここに入ったことがない。最後につばめグリルに入ったのは多分今はなき一丁目のお店だっただろう。私は和風ハンブルグステーキで連れ合いは帆立貝のクリームコロッケである。和風ハンブルグステーキには辛子がついてくる。とんかつじゃないんだからと思った。大根おろしに付いてきたソースを加え、そこにハンバーグをつけて食べる。そして辛子を絡めると、なんとこれがとてつもなく旨い。一体この和風ソースは何からできているのか、そして一体誰がこれに辛子を絡めることを思いついたんだろうか。
 かつて銀座伊東屋に向かって左に「オリンピック」というレストランがあったことを思い出す。あそこの店は確か椅子がモスグリーンのあたかも昔のアメリカのコーヒー・ショップの椅子のような造りだったような気がする。そんな雰囲気を少し思い起こすような椅子の造りなんだけれど、後ろの席の人が背中をどんっともたれさせるとそのままこっちに振動する。
 銀座の表通りもどんどんお店が変わってきてしまって、このままにしていると何もかも忘れていってしまいそうな気がする。
 五反田から東銀座までの電車は丁度椅子が全部塞がっているような状態だった。二人で立って「座り疲れたから丁度良いね」といっていたら、次の駅で随分と席が空いた。どうしようかと思っていると、後ろに座っていた50台のお母さんと20代の娘さんが立ったなぁと思ったら、私たちに「どうぞ」というのである。他にも空いているんだし、なんで譲られたのかよく分からないし、私たちは立っていたかったので、日頃になく「いえ、大丈夫ですから」と遠慮した。いつもだったら「ありがとうございます」といってすぐに座るのに。するとそのお母さんが「いえ、すぐにおりますから」と仰る。しかし、私たちは立っていたい。4人とも立ち尽くす結果となる。その上、私たちが東銀座で降りる時、そのふたりは未だに乗っているのである。すぐ降りなかったのね。「お気遣いをいただき、ありがとうございました」と挨拶して降りたのだけれど、弱ったなぁ。

こりゃなんだ

自民、徴兵制導入の検討を示唆 改憲案修正へ
 自民党憲法改正推進本部(本部長・保利耕輔政調会長)は4日の会合で、徴兵制導入の検討を示唆するなど保守色を強く打ち出した論点を公表した。これを基に議論を進め、2005年に策定した改憲草案に修正を加えて、憲法改正の手続きを定めた国民投票法が施行される5月までの成案取りまとめを目指す。
 論点では「国民の義務」の項目で、ドイツなどで憲法に国民の兵役義務が定められていると指摘した上で「民主主義国家における兵役義務の意味や軍隊と国民との関係について、さらに詰めた検討を行う必要がある」と記述。直接的な表現は避けたものの徴兵制復活を思わせる主張を盛り込んだ。
 また鳩山政権が一時、今国会提出に前向きだった永住外国人への地方選挙権付与法案に反対する立場から、「地方自治体の長、議会の議員らは当該自治体の住民が直接選挙する」としていた2005年草案の「住民」を「国民」と修正、地方選挙権は日本国民に限定すべきとの考えを明確にした。(共同電 2010/03/04 17:08)

 徴兵制を復活させるということが「保守色」という解釈は誰の解釈なのか、ということはさることながら、本気でこんなことを考えているのか。ドイツが憲法で定めている、ということがこの国に徴兵制を復活させることの何に資するのだというのだろうか。だったら北欧諸国が構築している福祉重視国家のあり方をわが国に適用しようという発想に至ることがないのか。提言するということなんだからどこが悪いのか、という主張を多分自民党はいいそうだ。