ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

不快

 若い少女達が何人もよってたかって、へそが見えるような、パンツが見えるような格好をして、カメラ目線で、あられもない動きをしながら唄うのが流行っているらしくて、かのNHKですら、そんな完成度の低い音楽番組をやっている。どうやらこういうのは少女グループばかりではなくて、少年グループもいくつもあるらしい。
 グループサウンズの頃だって同じ様なレベルだった、当時の大人は変な格好して、うるさいばっかりの若い奴らが目に余るといっていたじゃないか、という。しかし、NHKに出られたのは既に大人だったブルー・コメッツだけだった。彼らだけが紅白歌合戦に出られた。ファンの子ども達はそれで良いんだ、GSは不良で良いんだ、NHKの企画にあわなくて良いんだ、それが若者カルチャーだと思っていた。本当かどうかは別として。
 しかし、今の少女が一杯いる団体戦はもっと手が込んでいる。ファン達に金を遣え、金を遣えと煽っている。CDを買うとファンの人気投票ができるというので、なけなし(じゃないのかな?)の金を遣って何枚も同じものを買わせる。奴らに云わせると引っかかる方が悪い。少女達の表情にはこうしてちやほやされるようになった私は凄い意識が現れているけれど、実際に凄いのは少女達を操って、ファン連中から金を巻き上げている奴らだ。あれは一種の奴隷制度じゃないかという気がする。ま、真剣に取り上げるようなものじゃないんだと良識ある大人は思うんだろうけれど、あれをテレビでちらっと見る度に、いやぁぁな気がする。動くグラビア・アイドルのような気がする。いやらしさがあるけれど、それが若者にうけるのか。大声で歌うゴールデン街のような気がする。

動かない

 ボイストレーニングをかねてイタリア民謡を中心に唄を教えていただいているテノールの方とお話をしていて、ひとつ納得したことがある。
 日本の新国立劇場のオペラではそんなことはないけれど、西欧の多くの主要歌劇場ではシーズン中はほぼ毎日日替わりで演目が変わりますね。昨日はモーツアルトをやっていたのに、今日はドニゼッティだったりします。ウィーンの国立歌劇場のguided tourで舞台裏に入れて貰ったときに驚いたのは、彼の地の歌劇場は客席と同じくらい奥までバックステージがあり、コンピューターコントロールで、それぞれのユニットが動いてきます。だから4-5演目を日替わりで動かすことができるというのです。それはそれは驚いたのだけれど、不思議でしょうがなかったのは、出演者の合唱隊なんです。かれらはほとんどの場合劇場付きの合唱隊です。彼らも毎日違う演目の合唱です。良くあれで全ての曲とか詞が頭に入るものだと驚きます。「良くあれでできますねぇ」と申し上げたら、なんと返ってきた答は「だから、ほとんど動かないでしょ?」というのですよ。振りまではなかなか難しい。そういう動きのある役は唄わなくて良い、ダンサーズらしい。しかし、それが日本の合唱隊は器用だからそこまでできてしまう。西欧のスタッフが驚くのはそこだというのです。

2018年05月05日のツイート