ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

 床屋まで2.5kmばかり歩いて行った。すっきり晴れていたけれど、日陰に入ると風が涼しい。私が行っている床屋というのはいわゆる10分床屋、千円床屋のQBって奴です。あれって、どういうシステムになっているんですかねぇ。あちこちに店がありますが、いくら一人10分で終わるといっても、のべつ幕なしにお客がいるわけではないでしょうし、お茶を引いている時間もありましょう。自分で店をかまえてじっくり時間をかけるとこやさんと比べて、収入が少ないんじゃないかと不思議でしょうがない。経費がかからないというメリットはあるでしょうが、客単価は極端に安いですからねぇ。
 平日、午後12時半ぐらいでしたが、外に出ているサインはオレンジ色で、これはふたりくらいの人が待っているよ、というサインです。入ってみると待ち合わせ椅子には女性がひとり座っていて、その後に男性がいます。私が三人目です。すぐひとり空いたと思ったらその女性はいかないんですな。おかしいなぁと思ったら、三つある椅子の真ん中に座って髪を刈ってもらっているのが西洋人の子どもで、どうやらそのおふくろらしいのですが、この人がこっちの列に座っているものだからそれも計算して自動的に外のサインが出ています。本当はそういう待っているだけの人は丸いすで列の外に座っていてくれれば、外のサインは青になっていただろうというものです。
 この子どもが髪を刈られ慣れていないらしくて、動くらしい。刈っているおじさんがしきりに愛想を振りまいて、我慢させながら刈っているんですね。全くご苦労様なことでございますなぁ。ところでこの子は旅行者なのかね?
 昼飯をゆで太郎で食べました。安いんだけれど、蕎麦らしくないんだなぁ、ここの蕎麦。旨い蕎麦を食べたいが、値段が倍以上するものなぁ。
 日比谷線で銀座へ出ます。隣のお婆さんが毎日新聞をためつすがめつして読んでいる。今時新聞そのものを電車の中で拡げているのにはなかなかお目にかからない。妙に落ち着く。ま、そういう世代なんですなぁ。
 ビックカメラにプリンターのインクを買いに行きます。種類がむちゃくちゃあって、自分のプリンターに対応するインクを探すのに往生します。なんでメーカーはインクジェットのインクくらい同じタイプにしないのか、不思議この上ない。あれじゃ、ただただ無駄じゃないの?
 本屋に寄って、新田次郎賞をとった奥山景布子著「葵の残葉」なる時代小説の挿絵を描いた人がちょっと知っている人で、その挿絵を立ち読みしたいなと思ったんだけれど、有楽町駅前の三省堂では在庫ゼロ。もう一軒いってみたけれど見当たらない。賞を取った作品だってのにねぇ。
 雑誌Penが軽井沢特集をしたというので、探したけれど、前号、つまりバックナンバーだというので見つからず。
9,000歩あまりを歩いてきた。

文科省

 しきりに実務教育を大学でやろうとしていて、基礎的な学問分野をないがしろにしようとしている。その一方で道徳を教科として振り回す。道徳を小学校から教科にしてお辞儀の仕方を教える。そのお辞儀がどんな意味を持っているのかということを教えずに、これが本当の日本式なんだ、的なことばかりをいう。まるで戦前の「皇居遙拝」を彷彿とさせる。電車やバスに乗っている客が車掌の声に合わせて皇居にお辞儀をする。一体何の為にお辞儀していたんだろうか。しないと「非国民」といわれるからしていたに過ぎない儀礼だった。
 基礎的な学問を徹底して大学で突き詰めることがその先の展開をもたらす。哲学をやらずに小手先をつかう方法論を語るのは大きな間違いを犯す。企業として運営する教育機関を創っていくことになる。
 今、教育は本当に曲がり角にさしかかってしまっている。自然な歴史の流れとしてさしかかっているのではなくて、人為的にねじ曲げられてしまっているというべきだろう。教育機関は儲からなかった。儲からないけれど、使命を肝に銘じて、国の助けを貰いながら運営してきた。その国がフェアネスを投げ捨てて、利己的な運営を強いてきている。
 ねじ曲がってしまっている。

2018年05月31日のツイート