ほぼ足りてまだ欲 その先

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文科省

 しきりに実務教育を大学でやろうとしていて、基礎的な学問分野をないがしろにしようとしている。その一方で道徳を教科として振り回す。道徳を小学校から教科にしてお辞儀の仕方を教える。そのお辞儀がどんな意味を持っているのかということを教えずに、これが本当の日本式なんだ、的なことばかりをいう。まるで戦前の「皇居遙拝」を彷彿とさせる。電車やバスに乗っている客が車掌の声に合わせて皇居にお辞儀をする。一体何の為にお辞儀していたんだろうか。しないと「非国民」といわれるからしていたに過ぎない儀礼だった。
 基礎的な学問を徹底して大学で突き詰めることがその先の展開をもたらす。哲学をやらずに小手先をつかう方法論を語るのは大きな間違いを犯す。企業として運営する教育機関を創っていくことになる。
 今、教育は本当に曲がり角にさしかかってしまっている。自然な歴史の流れとしてさしかかっているのではなくて、人為的にねじ曲げられてしまっているというべきだろう。教育機関は儲からなかった。儲からないけれど、使命を肝に銘じて、国の助けを貰いながら運営してきた。その国がフェアネスを投げ捨てて、利己的な運営を強いてきている。
 ねじ曲がってしまっている。