今の高校生を見ていると女の子の中には制服を着ているんだけど、
とんでもない具合に化粧なんか施してあって、例の経済評論家が
惑ってしまったようなとんでもなく短いプリーツスカートはいて、
どこかのバカアニメみたいな恰好しているのがいますなぁ。
それにしてもあの化粧はどんな具合になっているんですかね？
街頭宣伝員（まあ、これまでいうところの「ちんどんや」さん）
の方が施すきっちり、塗ってないところがないくらいの化粧に負
けず劣らずですよね。
で、男の方はというと（こりゃ大学生にも一杯いるんだけど）ヘ
ンな具合にバンダナまいた上からキャップをこれまたヘンな具合
に被って、ジーパンをズリ下げてズリズリ歩いているのがいます
なぁ。あぁしてルーズな恰好しているとやっぱり精神的にもルー
ズにならないんだろうかねぇ・・・。
あれで緊張感を保てる人ってのは本当にすごいのだ。
これ、みんなどっかで見たような案配（恰好そのものではなくて、
その状況）だよなぁ、とずっと思っていたら、みんな昔のアメリ
カの高校生だよね。
形態的には男の恰好は例のヒップホップとかって云うの？手の指
をなんかヘンな恰好にしてブンワンブンワンしているギャングス
だし、女の子の場合は、年甲斐もなくやたら不潔っぽい雰囲気は
60年代くらいからのアメリカ女子高生に通じるものがあるなぁ。
わたしたちも、そんな具合に一種のアメリカ文化に影響されちゃ
ったわけですけど、いつまでたってもアメリカさんにはみんな追
従なんだね。日本人だけじゃないけどね。
でさ、なんでみんなアメリカさんの、それも知性のないスタイルに
憧れるんだろね？
「ちょっと不良っぽい雰囲気のある人って良いですよねぇ・・」っ
て云ったりする女性がいたりするからなのかなぁ。
この台詞って昔からあるじゃない？
じゃしょうがない、男もそう思うしかないんだろうなぁ。
でもあれって「ちょっと不良っぽい」ってんじゃなくて、ただ単
にだらしないって奴じゃないの？
いつの時代もそうなんだけれどダンス、あるいはライブでの観客
がみんなそろってのジャンプや首振りは無我の境地に自分が入っ
ていくことに喜びを見いだすと云うことなんだろうね。
サイコな状態に入るってことなんだろうね。
これってほとんどアルコール依存に通じるものがある。
忘れたいことだらけなんだよね、この社会。
こういうことに熱中していれば逃げられるもんなぁ、そんなイヤ
な状況から。
命名！これをこれから「ブンワン逃避文化」と呼ぶことにします。
で、やっぱりそんな国民が選び出して作り出すんだから、わたし
たちの政府がそのままアメリカ追従になっているのは無理もない
わけだなぁ〜・・・。
アメリカ追従国民が選び出すんだもの、アメリカ追従国家になら
ないわけがないじゃん。
それにしても、石橋湛山あたりまでは本当に戦後の改革が進みそ
うだったのに、焦ったアメリカが元戦犯の岸信介を担ぎ出したあ
たりから、アメリカに取り込まれちゃったわけだなぁ。
それで、多少の右帰りはアメリカにとってもおいしいからそのま
ま泳がせているってわけだ。
それにしてもこれだけ取り込まれているなんでもいうことをきく
国を目の前にしていると、イラクもこんな具合にしちゃえば楽だ
よなぁと云う誘惑に駆られても仕方ないわけだなぁ。
佐高信が雑誌「世界」に書いてますなぁ。自分の子どもをまた同
じ職に就かせようとする、政治家、医師、芸能人というのはよっ
ぽどおいしい商売なんだろうなぁと。「こんなに苦労する仕事は
自分の息子にはやらせたくない」という職業は多い。だけどこの
三つはこんなにおいしいんだから、息子にも味あせたいってことか。
実は私はおやじの仕事は継げなかったが、おやじのいた会社に入
っていた。わが人生に起きた、いや自らが引き起こした今想い出
すと恥ずかしくてしょうがない、いくつもあるエポックのうちの
最大級のものである。しかも、結果的にその会社の価値観に絶望
したんだから、世話はないってなもんだけどね。
