韓国でとんでもない大量殺人事件が起きた。
今現在確定したものだけで20人もの人を殺害し、その遺体をバラバラにして埋めたという。
34歳の犯人は平然と26人を殺したと言明しているという。これはちょっとやそっとの人数ではない。
そのバラバラ行為のために同じアパートの住民から音がうるさいといわれていたという。
とにかく、付近の住民にとってはなんだかやっかいな奴だったのではないだろうか。
テレビでは金賢姫を思い出させるとてつもなく大きな水色のマスクと、妙につばが汚れた野球帽の間から覗く眼が確信に満ちあふれた意思を感じさせる。
これは一種のテロではないだろうか。
犯罪者として収監されている間に出張マッサージ*1をしていた妻に逃げられ、刑務所を出てから知り合った女性に求婚をして断られた事がその原因と告げられているが、いや、未だそんな事が単純に原因だと断ずる事はできないだろう。
もっともっといろいろ裏がありそうだ。そもそも収監されていた原因はなんだろうか。
朝鮮日報が伝えるところでは彼は幼い時から、相当に貧しい生活を送ってきていたし、多感な思春期に繰り返し収監されていたという。しかし、どうしても気になるのが彼のあの「眼」である。捨て鉢になってきた人間の眼に思えない。これは大きなマスクと野球帽で隠されていたから、そう見えるのか。
あの大きなハンマーで人をひと思いに殴り殺すという行為にはとてつもない抵抗感があり得るはずであり、よほどの残忍さを必要とする。確かに一回それを犯すと、後は感覚が麻痺するのだろうというのは予測がつく。万引きを繰り返す人が最初の万引きとその後の万引きでは罪悪感と決断力に大きな差があるともいう。
こうした事件は繰り返し発生する可能性がある。
それもおなじ国ではなくて、同じ東アジアの国で発生する可能性がないとは云えない。
私が一番心配するのはこれだけ激しい勢いで自由市場化が進む、社会主義国、中国である。
もちろん日本でもこれだけの状況になってくると何が起きてもおかしくない。しかし、中国ではそれまでの社会主義体制が、（未だに社会主義国だといっているが）全く崩壊して、貧富の差がこれまでにないほどの拡がりを見せているという事が、相当な起爆剤になる可能性を隠し持っているはずである。
それを隠し通すというのが未だあの国の体制だろうからなかなか表には出てこない可能性はあるが、それでもその危険性はあると言っていいと思う。
*1:ニュースを見ていたら、韓国でも「マッサージ」はやっぱり「マッサージ」と発音するのであった
