ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

テッサ・モーリス・スズキ

 Australia National Uni.(キャンベラ)の先生。名前からもわかるように、日本人と結婚している。確信はないけれど、自らを国賊作家と呼び、はたまた国際的ばくち打ち作家とも自称している、森巣博が旦那なんじゃなかろうかと踏んでいる。そうじゃなかったら、ごめんなさい。だって、モーリス=森巣でしょ?
 そのテッサ・モーリス・スズキが040921付け朝日新聞夕刊12面「文化」欄に興味深いことを書いている。『朝鮮人「帰国」事業で新資料 問われる日本政府の責任 日本赤十字も「国益」に関与』という記事である。詳細は「論座」近刊に掲載予定となっていて、朝日新聞社内の立体企画*1になっている。
 最近秘密指定が解かれた赤十字国際委員会(ICRC)の資料からわかったことだという。1956年1月。外務省から出向したばかりの井上益太郎・日赤外事部長が国際委員会に送った書簡に「首相、外務大臣から与党が在日の人々の帰国支援運動を始めるという非公式な示唆があったと述べられているというのである。「(在日朝鮮人は)性格が粗暴で生活水準は低く無知蒙昧」と述べ、彼らを国に帰さないと彼らの生活問題は解決しないと認(したた)めてあるというのだ。しかも重光葵外相も、日本を訪れた国際委の特使に、その内容を告げたという。これでは日本政府には帰国希望者を受け入れる歴史的責任があるのではないかと締めくくっている。10月5日発売の「論座」11月号に掲載なのか?
 それにしても秘密指定を解くという発想がわが国にはないなぁ。廃棄されちゃうものね。それも、「誤って廃棄」しちゃう事実をまぁよくきくこと。それで、ことが片づいてしまう。当然罰則規定があって然るべきにもかかわらず。

*1:ちと大げさかも知れないが、民放に限らないテレビ・ラジオ業界で当たり前になっている番宣的記事だと云えないことはないが