ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ニュージーランドの社会政策

NZのウェリントン大学ビクトリアの加齢研究所の所長であるJudith A. Davey先生のレクチャーを聴きに行く。参加者には学部学生とおぼしき若者から、大学の先生方までも出席していた。人口400万人のNZの高齢者ケアも難しい問題を数多く抱えているが、幸いにして高齢化率は日本に比べればはるかに遅く、多分日本の高齢化対策の試みが多くの示唆を与えてくれることになるのではないだろうか。おおむね高齢者のケアはLiving in the placeが中心となっていくだろうとどこの国でも思われる中で、持ち家比率の低下傾向は何を意味するのであろうか。NZとオーストラリアの間には非常に自由な人の移動ができるようになっているが、自国の経済が不振となると主に若者が国を出て、経済が回復すると戻ってくるという傾向にあり、非常に基盤を予測しにくい傾向にあるという。淑徳大学の染谷先生に初めてお会いすることができた。中央法規から出版されている「オーストラリアの高齢者福祉」の著者である。
 Davey先生は、NZという小さな国について、これほど日本にも関心を持つ人がいてくれることに非常に驚いたと感想を漏らしていた。