ほぼ足りてまだ欲 その先

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基本健康診断

 私の区ではこの年になると基本健康診断が区の負担で実施される。心電図、肺の写真、触診、尿検査、血液検査が実施される。サラリーマンの時には会社の健康保険組合が毎年春に健康診断を実施していたけれど、会社を辞めてみるとそんなチャンスは全くなくなることに気がついた。その後大学に入ってみると、なんと血液検査がない。何が問題だったのかは知らないが、最初に入った大学では再検査に引っかかり、保健室に行くと校医の男性のお医者さんは、私の顔を見るなり、「お、これはちゃんと検査しないとな」といった。つまり、学生だとまだまだ問題が少ないけれど、50歳を過ぎるとそうはいかないということである。
 昨年もこの区の基本健康診断を同じ蝦名診療所でやって頂いたのだが、この先生が実に素晴らしい先生。レントゲンを撮るなり「そこに座って!」といって、目や、舌や脛をみて、今度は首筋に両手を当ててしきりに触っておられた。「ここをちょっと触ってみるといろいろわかるのに、それをしないで大失敗だったことがあるんですよ」とお話になる。そのままインフォームドコンセント(というほど大げさなことではないか)になっている。
 どんどん触って下さる。昨年は足の外側がちょっと痺れます、といったら「靴下脱いで、僕の膝に両足を乗せて!」と直ぐに触りながら、「それほど心配はいらないでしょう」といって下さる。触りもせずに、「大丈夫です」といわれるのとは天地の差である。
 自分はこの先生がホームドクターだ、と思っているんだけれど、あれから丸一年の間、一度もやっかいになったことがない。良いことなんだけれど、なんだかもったいないような。